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「F901iC」にモリサワのアウトラインフォント搭載
富士通研究所とモリサワは、携帯電話向けにアウトラインフォントをスムーズに表示できるソフトウェアを開発した。同ソフトは、24日発売のNTTドコモ「F901iC」に搭載される。
今回発表されたソフトウェアは、携帯電話上でアウトラインフォントをスムーズに表示できるというもの。多くの携帯電話では、ドットを塗りつぶして点の集まりで文字を表現する「ドットフォント(ラスターフォント)」が利用されている。ドットフォントは、描画に必要な処理能力が低くできるというメリットがあるものの、拡大縮小した場合にはギザギザが目立つため、文字サイズを変えるためには各サイズのデータを用意する必要がある。
一方、アウトラインフォントは、文字の輪郭をデータとして持っており、輪郭を描いてから内部を塗りつぶして文字を表示する。拡大縮小しても美しい状態で表示できるが、高い処理能力がなければスムーズには描画できない。
今回両社では、輪郭の一部を直線に近い形状にしたり、塗りつぶしの処理時間を短縮できる技術を開発。これによりパソコンより処理能力が劣る携帯電話でも、アウトラインフォントが表示できるようになり、1画面に100文字の場合、0.3秒以下で表示できるという。
本ソフトは、24日発売の「F901iC」に搭載され、モリサワがデザインしたゴシック体が書体として用意されている。両社では今後、携帯電話だけではなく、カーナビゲーションシステムやゲーム機などにも応用できるよう研究を進めていく。
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URL
プレスリリース
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2004/12/21-1.html
(関口 聖)
2004/12/21 16:03
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