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サミー、家電機器などで着メロが利用できるサービス

説明を行なうサミーネットワークス常務取締役の鶴谷 誠氏
 サミーネットワークスは、家電やデジタルカメラなどの電子機器で着メロが利用できるサービスを来春にも開始する。

 新サービスの名称は「MUPASS(ミューパス)」で、携帯電話を利用してダウンロードした専用の着信メロディを、対応する家電や電子機器に赤外線通信機能で送信できる。玩具、洗濯機や電子レンジのブザー、冷蔵庫のドア開放警告音、デジタルカメラのシャッター音など、さまざまな用途が想定されている。携帯電話から着信メロディを受け取る電子機器側には専用のチップが必要で、これは1チップ化されたものが2005年3月頃に出荷される見通し。同サービスに参画を表明した企業は12月1日現在で三洋電機、セガトイズ、バンダイなど12社。サミーネットワークスでは、2005年4月頃に対応製品の発売を見込む。

 同サービスで配信される着信メロディは、同社が手がける着信メロディ配信サイトと同様のコンテンツが用意される見込み。楽曲数は約1万曲で、毎月追加される。ダウンロードサイトは、iモード、EZweb、ボーダフォンライブ!向けの公式サイトが専用に用意される。すでに利用している着信メロディなどを転用することはできない。料金体系は従来の着信メロディサイトと同様に月額料金制となる予定。

 実際の利用では、まず専用のアプリを携帯電話にダウンロードする。次にアプリから送信する曲を選択し、機器側で受信の操作をして転送を行なう。赤外線通信に使用されるプロトコルは独自に開発されたもので、着信メロディ転送の際には、機器側とメーカーや製品情報などのデータもやりとりされる。

 「MUPASS」は、技術的には着うたや画像の利用も可能なシステムで、音楽配信のプラットフォームとしての役割も担えるという。対応機器を発売するメーカーにもコンテンツ料金の分配が行なわれ、同社は広く参画企業を募っていく構え。


デジタルカメラのシャッター音に着メロを設定できる。基板の右にあるのがワンチップ化されたもの 試作の炊飯ジャー。炊きあがると着信メロディが流れる

参画企業12社。今後3年で100社の参画を目指すという 新たなビジネスプラットフォームとして発展を目指す

利用の流れ。家電機器メーカーにもコンテンツ料金が分配 赤外線通信には独自のプロトコルを使用、セキュアで高速な通信が可能という

■ サミーネットワークス
  http://www.sammy-net.jp/



(太田 亮三)
2004/12/02 17:33

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