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鷹山(YOZAN)は、2004年度の中間決算(2004年4~9月)を発表した。同社では、連結対象だった子会社のYOZAN IP ネットワークスを3月に解散しており、今期は単体での決算となっている。
発表された決算概要によれば、売上高は30億8,300万円で、前年同期比マイナス31.0%となった。営業利益はマイナス26億2,900万円、経常利益はマイナス25億5,900万円、当期純利益はマイナス31億9,700万円となり、減収減益という結果となった。
同社では、経営状況の改善を求めて、既存のPHS基地局で利用頻度が低いものを中心に合理化を実施。5億2,200万円を投資して撤去を進め、50,000局以下にしたという。これにより、基地局運営に必要だった電波利用料や電気代などが約10億円削減できると見込んでおり、基地局撤去に費やした投資額は特別損失に計上するものの、来期以降に効果が見込めるとしている。なお、下期にも約4億円を投じてさらに基地局撤去を進める考えも明らかにしている。
同社は、今後3年間の中期戦略もあわせて発表。それによれば、携帯電話やPHS、固定電話とは異なる新たな通信サービスとして、ボイススポットフォン(VSフォン)を「固定無線サービス」に位置付け、新市場を開拓していく姿勢を見せている。VSフォンでは、新たな料金プランとして月額500円の「VSフォン・ワンコインサービス」を12月1日よりスタート。VSフォンによる国際電話サービスも同日より提供する予定とした。
今後は、VSフォンにパーソナルサーバー機能を搭載し、留守宅や子供の状況をチェックできる個人向けセキュリティサービスに乗り出すほか、2005年秋を目処にPHS基地局に無線LANスポットを追加して提供する定額通信サービスを提供するとしている。これらの施策や、経営上の合理化を通じて、2006年度決算での黒字化を目指していく。
■ URL
鷹山
http://www.yozan.co.jp/
(関口 聖)
2004/11/25 19:30
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ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
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