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ボーダフォンの高校生対象の自由研究プログラム、グランプリ発表

グランプリは岐阜県立関高校 関高生物部

特別審査員の毛利衛氏
 ボーダフォンは、全国の高校生を対象とした自然・科学・環境分野の自由研究プログラム「ボーダフォン モバイル・エコ・スクール」を開催し、22日、横浜みなとみらいの同社施設で、ファイナリスト6校の研究発表会が開かれた。

 今年で2回目となる「ボーダフォン モバイル・エコ・スクール」は、ボーダフォンが社会貢献の一環として、高校生を対象に自然・科学・環境分野の自由研究プログラムを募集するというもの。研究の中では、同社のカメラ付き携帯電話を使用する必要がある。グランプリを獲得したチームには、オーストラリア旅行のほか、賞金20万円などが進呈される。

 プログラムの審査を行なうのは、慶應義塾常任理事 工学博士の斎藤信男氏(審査委員長)や日本ユネスコ協会連盟 理事長の野口昇氏をはじめ、特別審査委員として宇宙飛行士で日本科学未来館館長の毛利衛氏ら6名。

 なお、今回参加した高校生研究チームは6組。京都市立堀川高校 ル・ソレイユチームが「携帯電話とフィルターで見た太陽彩層の観測と太陽天気予報」、岐阜県立加茂農林高校 複合環境制御研究チームが「キュウリハウス自動計測制御の監視とデータ転送システムの開発」、慶應義塾高校 大気環境研究チームが「首都圏の視程と大気環境-空の色と天気予報-」、慶應義塾湘南藤沢中・高等部 携帯動物ものしり博士 QRが「携帯動物カード:QRコードを使った動物ガイド」、岐阜県立関高校 関高生物部が「携帯のカメラ機能と通信機能を利用した正確な環境認知」、大阪教育大学付属高校天王寺校舎 地学部環状線LOVERSが「環状線に一番近い学校から!」と題して各々研究成果を発表した。

 発表では、各チームともカメラ付き携帯電話による静止画撮影や、動画機能を利用したり、アプリケーションを開発してプレゼンテーションを行なうチームもあった。地学部や生物部などが研究成果を発表したこともあるが、各チームとも非常に専門的だったが、動物園のガイドマップにQRコードを記載してガイドを行なうといった実利用を想定した研究も見られた。

 発表は、全国から集まった高校生研究者だけに、本当に高校生なのかと思えるほどしっかりとしたものだった。発表後のQ&Aで審査員から将来就きたい職業について訊かれると、研究者や医者といった声が挙がっていた。


プレゼンテーションはパワーポイントなど使った本格的なもの 各チームとも試行錯誤しながら研究を行なった

参加チームの発表も熱心に聞いていた 審査員の質問にもはっきりと答えていた

グランプリの関高校。なお、受賞時に授与されたメダルはリサイクルした携帯電話から取れた金などから作られている
 審査結果発表の前にスピーチを行なった毛利氏は、「携帯電話は未来を変えると思う。私たちはゲノムを解析し、人間が他の命と繋がっていることがわかった。そして携帯電話で今度は人間同士が繋がるようになり、世界の中で1人1人が発信できるようになった。何気なく使っている携帯電話にすごく大きな意味がある」とコメント。参加した6校をたたえた。

 さて、いよいよグランプリの発表となると、各チームとも固唾を呑んで結果に耳を傾けていた。グランプリは岐阜県の関高校に、次いでシルバー賞が加茂農林高校、ブロンズ賞は京都の堀川高校となった。総評を行なった斎藤氏は、グランプリの関高校について、科学環境と携帯電話を使った研究がうまくまとまっていたと話し、各チームが携帯電話を撮影の道具として使う中でセンサーとして利用するなどの点を評価した。

 なお、グランプリに輝いた関高生物部の3名はまだ高校1年生。コメントを求められると、「今後も研究を続けていきたい」と元気よく話していた。


シルバー賞の加茂農林高校 ブロンズ賞の堀川高校


URL
  「ボーダフォン モバイル・エコ・スクール」の概要
  http://www.vodafone.jp/japanese/eco_school2004/index.html?cc_1314=


(津田 啓夢)
2004/11/22 20:10

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