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TOKYO FM、ジグノシステム子会社化で放送と通信の融合を加速

エフエム東京代表取締役社長 後藤 亘氏
 エフエム東京は、モバイルコンテンツ開発やサービスを提供するジグノシステムジャパンの買収が4日に完了したことを受け、5日、記者向けの発表会を開催した。

 発表会にはエフエム東京代表取締役社長の後藤 亘氏とジグノシステムジャパン代表取締役社長の飯田 桂子氏が出席し、両社の今後の展開などが語られた。

 初めに会見を行なった後藤氏は、ジグノシステムの第三者割当増資25,000株を引き受けるとともに、発行済株式のうち25,000株(1株28万円)の公開買い付けが4日に終了し、これによりジグノシステムの発行済み株式54.07%を取得してジグノシステムがエフエム東京の連結子会社になったことを報告した。同氏は、「モバイル関連事業の拡大、3セグメント・デジタルラジオの共同推進を目的とした戦略的な買収」と述べ、これにより「エフエムとケータイを融合させた新たなサービスが加速する」と意気込みを述べた。


ジグノシステムジャパン代表取締役社長 飯田 桂子氏
 飯田氏は、ジグノシステムの概要やこれまでの活動を振り返った後、今後の展開に関するプレゼンテーションを行なった。その中で同氏は、「今後、ラジオチューナーはさまざまな機器に搭載されるだろう。携帯電話など身近な物が通信だけでなく、放送にも繋がるようになる」と述べ、ラジオの利用機会が拡大するとした。また、通信としての機能も備えたデジタルラジオについては「“ラジオ”ではなく、新しい名前が必要な新しいメディア」とし、エフエム東京と連携することで同社のコンテンツやサービス網を利用した様々なサービス展開が可能になるとした。

 同氏は、モバイルコンテンツ事業に長く携わってきた同社として「通信の限界も感じている」と述べ、一括配信などに向く放送と、ユーザーからのフィードバックが容易に受けられる通信の融合が重要であるとした。今後予想されるサービスの例として、携帯電話のラジオで見たり聴いたりした商品を、通信を使って購入するといった放送と通信の融合したサービス例を紹介したほか、テレマティクスなど、車載機器へのサービス展開も検討中であるとした。


デジタルラジオにより放送と通信が融合 サービス例


URL
  エフエム東京
  http://www.tfm.co.jp/
  ジグノシステムジャパン
  http://www.gignosystem.com/
  ニュースリリース(公開買付け賛同:PDF形式)
  http://www.gignosystem.com/pdf/20041008_sandou.pdf
  ニュースリリース(第三者割当増資について:PDF形式)
  http://www.gignosystem.com/pdf/20041008_wariate.pdf


(太田 亮三)
2004/11/05 17:44

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