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ルネサス テクノロジ 代表取締役 会長兼CEOの長澤 紘一氏
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代表取締役 社長兼COOの伊藤 達氏
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ルネサス テクノロジは、2004年度上期の成果などを発表する報道関係者向けの説明会を開催。この中で、同社のモバイル機器向けデバイスの展望などが語られた。
発表会には、同社の代表取締役 会長兼CEOの長澤 紘一氏と、代表取締役 社長兼COOの伊藤 達氏が出席。まず長澤氏より、今年5月に発表した携帯電話向けアプリケーションプロセッサの最上位モデル「SH-Mobile3」など2004年10月までの事業が説明された。
同氏は、2004年度に半導体メーカーとして世界で認知されたことを成果として挙げる一方、2004年下期からは成長率は鈍化するとした。ルネサスでは、当初より2005年度以降厳しい市況になると予測していたが、これが若干前倒し傾向にあるという。ただし、この予測は半導体市場全体と大きく乖離するものではないとしており、伊藤氏は、同社の事業の約3割が携帯電話関連事業である現状を示し、「携帯電話業界がどう動くかで変わるだろう」とした。
なお、2004年度上期のルネサスの売上高は5,135億円、営業利益は364億円。営業利益は同社の計画を大きく上回るものとなったが、下期が売上減となるため通期の営業利益は計画通りになるという。
また、カラー液晶ディスプレイ向けのLCDドライバICで、世界でトップシェアを誇るルネサスだが、伊藤氏は2004年度以降生産数が鈍化していくとした。同社では、これまでの携帯電話注力型の事業展開から、今後「広義のモバイル」へ事業をシフトしていくという。
2004年7月、NTTドコモとルネサスは、W-CDMA方式とGSMのデュアルモードに対応した携帯電話向けのワンチップLSIを共同開発すると発表した。ドコモでは、ワンチップ化を実現することでFOMAのコスト低減など図りたい考えだ。このLSIには、ルネサスの最新コア「SH-X2」が搭載される予定で、伊藤氏は「大変重要な事業と考えている」とした。
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LCDドライバICの成長率は下期に鈍化する見込み
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W-CDMAとGSMのデュアルモード携帯電話向けワンチップLSI
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■ URL
ルネサス テクノロジ
http://www.renesas.com/jpn/
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・ ドコモとルネサス、W-CDMAとGSM/GPRS方式対応LSIを共同開発
(津田 啓夢)
2004/11/04 16:47
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ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
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