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自律型エージェントを使った自動車事故報告システム

 NTTコムウェアと日本HPが、モバイル環境での利用も可能なエージェント技術を共同で開発した。

 両社では、NTTコムウェアが保有するネット上の複数のサービスの中からユーザーのリクエストに最も適した回答を返す「モバイルエージェント」技術と、HPの電子商取引用のプラットフォーム「E-Speak」や組込向けJava技術「Chai」を融合。自動車事故が発生した場合に有用なサービスデモをラジコンカーで行なった。


 自動車にはJava VMが搭載されており、この上でエージェントプログラムが動作している。このエージェントは、自動車の状態を監視しており、サーバーにアクセスして、ドライバーが所有者本人であるかどうかを判別できるほか、事故が発生した場合にはすぐにその状況をサーバーに知らせることができる。

 事故の連絡を受けたサーバー上でもエージェントプログラムが動いており、、こちらのエージェントは警察や救急車、さらに病院やロードサービス、保険会社の手配までを自動的に行なってくれる。

 この技術を用いれば、飛行機やホテル、レンタカー、レストランなどを一括検索し、まとめて予約できるシステムも構築可能で、6月6日より米国で開催される「JavaOne2000」でこのデモが行なわれる予定。

 両社では、次世代携帯電話やITSカーナビゲーションシステムなどへの応用も可能としているが、同技術を使ったビジネスモデルが確率されていないため、今のところ実用化の目処はまったく立っていないという。



URL
  ニュースリリース
  http://www.nttcom.co.jp/topi/m-topi000531.html


(湯野 康隆)
2000/05/31 20:07

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