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プラントロニクス、Bluetooth対応のヘッドセットなど5製品投入

Bluetooth対応の「M2500」
 日本プラントロニクスは、Bluetooth バージョン1.2に対応した携帯電話向けヘッドセット「Bluetooth ワイヤレスヘッドセット M2500」を12月初旬に発売する。オープンプライスだが、店頭価格は8,000円程度になる見込み。これにあわせて同社では28日、都内で記者会見を開催した。

 今回発表された「M2500」は、Bluetooth バージョン1.2対応ヘッドセット。ヘッドセットプロファイルとハンズフリープロファイルをサポートしており、Bluetooth機能を備えた携帯電話とワイヤレスに接続可能。自動車内などでの使用が想定されている。Bluetoothの最新規格であるバージョン1.2では、同じ周波数帯を利用する無線LANとの干渉が低減される機能などが用意されており、同社では「従来のBluetooth対応ヘッドセットに比べて、近くに無線LANスポットがあってもノイズが少なくなる」としている。

 「M2500」本体部のうち、耳に掛ける部分には、電源のON/OFFボタン、ボリューム調節ボタンを装備しており、一方のマイクを備える部分の近くには通話応答ボタンが用意されている。応答ボタンを2回連続して押すとリダイヤルできるようになっている。

 左右どちらの耳にでも掛けられるデザインで、大きさは約75×95×20mm(幅×高×厚)で、重さは約23g。ニッケル水素バッテリーで駆動し、連続通話時間は最大5時間、連続待受時間は最大120時間となっている。


ケーブル接続タイプの1つである耳掛け型の「M63」
 また同社では、「M2500」の投入に先駆け、ケーブルで接続するイヤホン型や耳掛け型ヘッドセット4製品を11月初旬より発売する。用意される製品は、イヤホン型の「M43」、耳掛け型の「M63」、耳と挟み込むような“FlexGrip”を備えたイヤホン型「MX103」、同じくFlexGripを備え、イヤホンの先から伸びたパーツにノイズキャンセルマイクを備えた「MX153」。

 新製品を紹介した日本プラントロニクス 代表取締役社長の村田 浩志氏は、「イヤホン型は手軽に装着可能で、耳掛け型は安定感がある。FlexGripは、下から耳を挟み込むような形状で突然ケーブルが引っ張られても外れない」と各製品の特徴を紹介。

 ケーブル接続タイプの4製品は、それぞれ平型コネクタ、丸形コネクタに対応したバリエーションが用意される。また価格はオープンプライスだが、「M43」が1,590円程度、「M63」が1,990円程度、「MX103」が3,290円程度、「MX153」が3,890円程度になる見込み。なお、「MX103」および「MX153」では、専用ポーチが同梱された特別版が限定5,000個販売される。


イヤホン型「M43」の概要 耳掛け型「M63」の概要

FlexGripを備えたイヤホン型「MX103」 FlexGripを備えた「MX153」

「MX103」はカバー交換が可能。パッケージには計3色のカバーが同梱される

米Plantronics副社長のStephen H. Denny氏

日本プラントロニクス 代表取締役社長の村田 浩志氏
 同社では、11月1日より施行される改正道路交通法により、ヘッドセットがまだ普及していない日本市場において今後ニーズが高まると判断。今回、新製品の投入にあわせて開催された記者会見では、米本社のPlantronicsからマーケティング部門を担当する副社長のStephen H. Denny氏が来日。Denny氏によれば、同社は1961年に創業して以来、ヘッドセットのみを扱ってきており、主にメーカーのサポートセンター業務や空港の航空管制塔など法人向けに納品してきた実績を持つという。

 また、NASAが1960年代に実施したアポロ計画でも採用されており、初めて月面に降り立ったアームストロング船長の声は同社製ヘッドセットを通じて地球に届けられたなどユニークなエピソードを紹介し、「専門性の高い分野で採用されていることは、品質の高さを裏付けるもの」(同氏)として、プロフェッショナルユースで培われた技術を一般ユーザー向け製品に活かしていくとした。

 同氏は、「業績を見れば、法人向けの売上が全体の約6割を占めているものの、携帯電話が急速に普及するに従って、一般ユーザー向けの売上も上昇している。また、米国および英国では、(運転時のヘッドセット利用を求める)法改正を経た後、一般ユーザー層に対する売上が急速に伸びた」として、携帯電話が普及している日本市場でも、今回の道交法改正によって順調にヘッドセット市場が拡大するとの見解を示した。

 Denny氏は、自動車の運転シミュレーターを用いて、運転時に携帯電話で通話する場合、ヘッドセットを利用していた方が運転精度が格段に上がるというデータを披露。それによれば、片手でハンドルを操作し、もう一方の手で携帯電話を持って運転する場合に比べて、ヘッドセットを装着していれば、反応速度が181%、ハンドル操作の正確さが67%向上する結果になったとのことで、「ヘッドセットの使用が安全運転に寄与できる」(同氏)とアピールした。

 また日本プラントロニクス村田氏は、製品の販売店について「当初は、家電量販店やホームセンター、カーショップなどで取り扱われるだろう。またセブンイレブンと協力してオンラインショッピングでも販売していきたい」と説明したほか、今後の展開として各キャリアのショップでも販売されるよう働きかけていく意向を示した。


6割強は法人向け売上だが、一般ユーザー向けの売上も上昇 米・英では法改正後にヘッドセットの売上が上昇 運転シミュレーターによるテストでは、ヘッドセット装着時のほうが非装着時より安全というデータも

今回投入されるケーブル接続タイプ Bluetooth対応「M2500」のパッケージ 「M63」のパッケージ


URL
  プレスリリース
  http://www.plantronics.jp/japan/jpn/press/releases/20041028.jhtml

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(関口 聖)
2004/10/28 15:38

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