|
|
シャープは、2004年度の中間決算を発表した。売上高は前年同期比14.9%増の1兆2,570億円、営業利益は32.4%増の775億円、経常利益は37.3%増の717億円、当期純利益は40.7%増の393億円となり、「9月中間期決算としては、2年連続で売上高、利益とも過去最高を更新することになった」(シャープ・佐治寛副社長)という好決算となった。
■ 携帯電話事業は通期見通しを上方修正
|
シャープ副社長の佐治 寛氏
|
液晶カラーテレビと並んで、エレクトロニクス機器事業の柱となっている携帯電話事業に関しては、上期実績が前年同期比22.6%増の2,024億円。出荷台数では15%増の505万台となった。
会見に出席した副社長の佐治 寛氏は「第3世代携帯電話へのシフトが加速しており、国内では約40%が第3世代となった。これが好調の要因であり、今後も開発効率を高めて第3世代携帯電話事業を加速したい」とした。
同社では、携帯電話事業の通期売上見通しを3,500億円としていたが、今回、前年比11.0%増となる3,700億円へと上方修正した。出荷台数の計画については、前年比15%増となる1,000万台のままとしており、第3世代への進展が製品単価の上昇につながっていることを裏付けたとも言える。
■ 通期の上方修正には慎重な構え
同社では、上期決算が予想を上回る好決算となったものの、「米国および中国経済の行方、原油価格の高止まりといった世界経済の不透明感もあり、最終製品の消費意欲に関しても減少する可能性があると見ておくべき」(佐治副社長)として、通期計画は当初のままとした。
対前年伸び率で見ると、通期見通しは、売上高、営業利益、経常利益、当期利益の全てにおいて、中間期実績を下回る数値となっていることから、極めて堅い計画を掲げているとも言えるだろう。
■ URL
シャープ 中間決算情報
http://www.sharp.co.jp/corporate/ir/kessan/h16_tyu/
(大河原克行)
2004/10/27 21:02
|
ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
Copyright (c) 2004 Impress Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.
|
|
|