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「SL-C3000」は、4GBのHDDを搭載した新型Linuxザウルス。HDDのユーザーエリアは約3.6GBで、出荷時の空き容量は約2.9GBとなる。また、同梱のUSBケーブルを使ってパソコンと接続すれば、大容量の外部ストレージとしても利用可能。 シャープのSL-Cシリーズの後継となり、SL-C860と同様にインプットスタイルとビュースタイルで利用できる。なお、型番の「3000」は、初代ザウルス「PI-3000」からとったもので、HDD搭載で新ステージとなったザウルスへの期待を込めたもの。 CPUは、Intel XScale PXA270 416MHzで、64MBのRAMを搭載、OSはLineoのuLinuxとなる。ディスプレイは、3.7型、640×480ドット、65,536色表示のバックライト付き透過型システム液晶を装備。Type2のCFカードスロットと、SDカードスロットを1つずつ備え、各種データ通信カードに対応する。赤外線通信機能やステレオヘッドホン端子なども搭載する。 バッテリーは、取りはずし可能なリチウムイオン充電池を採用し、連続表示時間は約7時間。大きさは約124×87×25mm（幅×高×厚、突起部除く、厚さは最薄部）、重さが約298g。
従来通り、Microsoft WordやExcelといったビジネスソフトの編集機能に対応し、プリセットされる同期ソフトでMicrosoft Outlookのメールやスケジュールなどをシンクロできる。Webブラウザ「NetFront v3.1」を搭載。 また、マルチメディア機能も強化される。音楽再生機能はMP3形式に加えてWMA形式もサポート。映像再生機能では、パソコン「Mebius」や液晶テレビ「AQUOS」で記録したMPEG-4形式の映像ファイルを再生可能となる。 さらに、読み方がわからない言葉などを画面をなぞって検索できる「マルチメディア辞書」機能を装備。「広辞苑 第五版」や「ジーニアス英和・和英辞典」を収録する。 このほか、パソコンとの連携機能として、パソコン画面に表示されている内容をプリントイメージとしてザウルスに取り込める機能「ザウルスショット」なども利用可能。SL-C860はJavaに対応していたが、SL-C3000ではサポートされない。 なお、SL-C3000の発売以降もSL-C860は併売される。発表会では、モバイル機器にHDDを搭載することへの不安を問いかける人もいたが、シャープの情報通信事業本部 本部長の中川 博英氏は「衝撃材などで保護している。使って頂けるレベル」と語っていた。また、海外展開も検討しているとのこと。月産台数は15,000台。 しかし、一方で、PDA端末の市場は縮小傾向にある。厳しい状況の中で発売されるHDD搭載ザウルスについて同氏は、「手のひらにのるパソコン。携帯情報機器で初めてのHDD搭載となり、新しいモバイルへ一新。さまざまな通信環境にも対応しており、携帯電話では満足できない人などに新しい提案を行なっていきたい」とアピールした。 このほか11月10日には、ザウルス向けのマルチメディアブラウジングソフト「Picsel Browser for Zaurus SDカード」も発売。シャープスペースタウンの「kutikomi」で購入できる。
■ ＵＲＬ ニュースリリース http://www.sharp.co.jp/corporate/news/041015-a.html ニュースリリース http://www.sharp.co.jp/corporate/news/041015-b.html （津田 啓夢） 2004/10/15 18:08 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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