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発表された「SmartCare」「mProve 4.0」「MVP」
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ビットフォンの会長兼CEOのジーン・ワン氏
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ビットフォンは、携帯電話のバグなどをネットワーク経由で診断・修復・機能拡張できるソリューション「SmartCare」「mProve 4.0」「Mobile Variance Platform」(MVP)を日本市場で販売開始する。
今回発表されたソリューションは、携帯電話の不具合をネットワーク経由で診断・修復・機能拡張できるというもの。診断ツール「SmartCare」、修復・機能拡張ツール「mProve」、管理サーバー「MVP」で構成される。修復および機能拡張機能は、NTTドコモのソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製端末において、「ソフトウェア更新」機能として導入されている。
「SmartCare」は、ネットワーク経由で携帯電話のバグなどを見つけ出し、解決方法などを提供する診断ツール。ユーザーは設定を行なうことなく、自動的に診断ツール利用できる。また、サポートセンター側から診断を行なうことが可能で、コールセンター業務の効率化が期待できるほか、利用者のプロファイル情報なども取得可能。
「mProve」は、携帯電話をネットワーク経由で修復・カスタマイズできる機能。差分情報のみを配信可能で、バグの修復のほか、端末のカスタマイズなどにも応用できる。端末メーカーは、更新したい内容を生成プログラム「Generator」に入れて、更新プレグラムを生成する。最新版のver.4.0では、更新にかかる時間が従来より2倍短縮できるほか、Generatorが新たにLinuxをサポート。Symbian OSやLinux OSの端末において、ファイルベースでの更新が可能となった。
「MPV」は、携帯電話関連技術の標準化を進める世界的な業界団体「Open Mobile Alliance」(OMA)の規格に準拠した管理サーバー。デバイスの使用状況や加入者情報などを取得し、マーケティングなどに活用できる。また、端末販売時に機能を変更することも可能で、購入したユーザーの好みに合わせた端末を提供できるという。
なお、これら3つのツールは、単独で導入できるほか、組み合わせて利用することも可能。発表会で製品説明を行なったビットフォンの会長兼CEOのジーン・ワン氏は、携帯電話の高機能化が進む中で、端末メーカーのサポート体制の重要性が増していると指摘。端末発売後にソフトウェアの不具合が発見された場合、「ブランドイメージが悪くなるほか、コストもかかる。総額80億ドルの損害を被る」としており、ネットワーク経由でのソフトウェア更新機能の有用性をアピールした。
また、各社がネットワーク経由でのソフト更新機能を提供する中で、ビットフォンでは、OMAなどの標準規格策定団体と積極的に関わり、標準規格に準拠したマルチベンダー対応ソリューションとして展開していきたい考え。今後、他キャリアや他メーカーでの導入も視野に入れているとしている。
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診断ツール「SmartCare」
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「mProve」最新版の主な機能
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管理サーバー「MVP」
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今回のソリューションは、キャリアとユーザーの双方に利益があるという
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■ URL
ビットフォン(英文)
http://www.bitfone.com/
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・ 第170回:ソフトウェア更新 とは
(津田 啓夢)
2004/10/12 15:05
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ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
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