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モバイルコンピューティング推進コンソーシアム（MCPC）は、法人向けワイヤレス・ブロードバンドの拡大を目的に、「ワイヤレス・ブロードバンド時代におけるビジネスアプリケーション（サービス）利用の提言」と題した報告書を発表した。 MCPCでは、今回発表された提言の背景として、3G携帯電話の普及の加速、無線LANアクセスポイントの増加などによりワイヤレス・ブロードバンド市場が本格拡大を見せているとし、モバイルコンピューティングを基礎とした新たなワークスタイルの仕組みについて調査・研究を行なったとしている。 提言では、ワイヤレス・ブロードバンドを駆使したワークソリューションとして「UC@WB」（Ubiquitous Collaboration at Wireless Broadband）を提案。「UC@WB」では個人または企業が直接的にリアルタイムな情報を介して繋がるとし、チームを組んで新たな知恵を生むための仕組みであるとした。 また、「UC@WB」を構築する機能、必要条件なども提案された。ソフトウェアでは携帯電話のように簡単にコミュニケーションができること、ハードウェアではカメラやヘッドセット、無線通信などの共通項目が提案されているほか、携電話帯タイプやノートパソコンタイプなど特化端末の一例も示されている。 「UC@WB」利用環境についても触れられ、屋内や屋外、移動時におけるサテライトオフィスの理想案が提案されている。 「UC@WB」の利用効果についても、MCPC会員企業のモデルプロジェクトによる試算が行なわれたほか、実証実験でも、移動時間の節減や企業間の壁を意識することなく会議が行なえる、などの効果が認められたという。一方でセキュリティやソフトウェアの使い勝手に関しての課題も明らかになったという。 MCPCでは、「UC@WB」を中堅、中小企業も含めて積極的な利用を提言していくという。
■ ＵＲＬ モバイルコンピューティング推進コンソーシアム http://www.mcpc-jp.org/ （太田 亮三） 2004/07/14 17:01 | ||||||
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