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セイコーエプソンが試作したGPS搭載携帯端末 |
セイコーエプソンとロケーション・エージェント、日本観光協会が、携帯端末による観光分野での位置情報とコンテンツ提供サービスの実証実験を行なう。期間は11月1日~12月4日で、一般観光客を対象とした実験が長野県松本市で、修学旅行生を対象とした実験が長崎県長崎市で行なわれる。
位置情報の共通プラットフォーム「DLP(Docomo Location Platform)」の普及促進を目的としてNTTドコモを中心とする6社で設立されたロケーション・エージェントとセイコーエプソンが実験運営の中心となり、日本観光協会ほかが観光情報コンテンツを、NTTドコモが通信機器および通信網をそれぞれ提供する。
実験では、GPS機能を備えるDLP対応の小型情報端末を観光客・修学旅行生に貸与し、ユーザーの居場所周辺の観光情報コンテンツなどをサーバーから配信。加えて修学旅行生向けには、グループ別に行動している生徒の最新の現在地を先生が検索できる機能も提供する。ユーザーはGPS機能により自己位置が確認でき、内蔵されている地図で自分の居場所が確認できる。
観光者へ貸与される小型の携帯端末は、セイコーエプソンが作成した試作品で、現在発売されているGPS機能内蔵のPDA「Locatio(ロカティオ)」をベースにしたもの。「自己位置検索」「地図表示」「コンテンツ検索・表示」などのほか、「経路検索」「ピンポイント天気予報検索」「端末同士の相対位置確認」「デジタルカメラ撮影」などの機能も搭載している。NTTドコモのモペラで通信が可能だが、音声通話機能は備えていない。
実験開催側では、これらの実験を通じて各サービスの使用頻度や感想などをユーザーから求めることにより、観光分野での位置情報ビジネスの実際的な可能性を探り、実用化へ繋げるとしている。
なお、現在セイコーエプソンでは、実験期間中、実際に開催地へ訪れる予定のある人を対象に、この実験への参加希望者を募集している。
■ URL
セイコーエプソン ニュースリリース
http://www.epson.co.jp/osirase/2000/001002.htm
(松下 麻利)
2000/10/03 17:20
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