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イー・アクセス、TD-SCDMA(MC)の実験概要を紹介

イー・アクセス 新規事業企画本部長の諸橋 知雄氏
 イー・アクセスは、無線での高速なモバイル通信サービスを実現できるという「TD-SCDMA(MC)」方式の実証実験について、その様子を報道関係者向けに公開した。

 「TD-SCDMA(MC)」は、IMT-2000の標準方式の1つである「TD-SCDMA」を改良した通信方式。イー・アクセスでは米Navini Networksと協力して、モバイル環境下でも現在のADSL並に高速なインターネット接続を可能にするサービスの実現を目指しており、5月28日から実験局免許を取得して、フィールド実験が開始されていた。

 実験用の基地局は、同社本社がある東京・虎ノ門に設置されている。説明を行なった同社 新規事業企画本部長の諸橋 知雄氏によれば、「(アンテナが設置されているビルより)高いビルが近隣に存在し、決して万全とは言えない環境ながら、1つの基地局から半径2kmがサービスエリアとなっている。どれだけのユーザー数で、どれだけの処理ができるのかという“セクタースループット”について集中的に測定している」という。

 「セクタースループット」とは、1つの基地局がカバーするエリア(セクター)において、そのセクター全体での実効通信速度という意味。同社がこれまで行なってきた実験では、クライアント端末を3台用意し、定点観測地点において下りのスピードを計測したところ、平均速度はそれぞれ1.65Mbps、2.03Mbps、0.964Mbpsという通信速度になったという。その3台の平均通信速度を合算した数値がセクタースループットとなり、その数値は、理論上5.4Mbpsに達するとのことだが、実験では4.65Mbpsになっている。なお、現在行なわれている実験では、設置されているアンテナは1つだけで、半径2kmのうち南東方向のみがサービスエリアだ。


実験基地局がカバーする範囲 基地局から2km離れたポイントで定点観測を行なっているという これまでの実験で得られた結果によれば、セクタースループットは4.65Mbps。

 会見で披露されたデモンストレーションでは、商用化されている既存のモバイルデータ通信サービスとも比較された。1つは理論上の最高速度が30kbps程度のもの、もう1つは400kbps程度のもの、そして最後が2Mbps程度のもので、それぞれPHS、W-CDMA、CDMA2000 1xEV-DOを示すと思われる。これらと数値だけ単純に比較すれば、TD-SCDMA(MC)方式のほうがかなり高いスピードを実現しているように見えるが、セクタースループットはあくまでも基地局1つがカバーするエリア1カ所あたりの数値であり、仮に10台の端末がアクセスしていれば、現在の状況では1台あたりの通信速度が450kbps程度になる。

 既存の3G方式では、上りに1つの周波数帯、下りに別の周波数帯と2つの周波数帯が必要だが、TD-SCDMA(MC)方式では、上りと下りの通信リンクは1つの周波数帯を利用しており、「この瞬間は上り、次の瞬間は下り」というようにタイミングによって上りと下りを切り替えている。今回示されたセクタースループットは、下りのみだが、上りと下りの配分は1:1と全く同じ。従って、下りだけを増やして「上りが1、下りが9」という割合にすれば下りのセクタースループットも上昇することになるとのこと。

 このほか、デモンストレーションでは、テレビ電話が可能なソフトウェアを用いて同時通話を行なったり、ビットレートが700kbpsの映像コンテンツをストリーミング受信したりして、滑らかな映像再生を実現している点などがアピールされていた。また時速40kmで走行する自動車内で、ストリーミング映像を再生する様子も披露された。

 今後同社では、さらに実験局免許を取得して、四ッ谷および渋谷に基地局を設置し、ハンドオーバーなどの実験を行なっていきたい考え。


実験に用いられているクライアント端末 ルーターやモデムのような形状だ こちらは背面

テレビ電話対応のソフトを利用して、実際に対話しているところ インプレスTVのもスムーズに再生できた

同社本社のあるビル屋上に設置されたアンテナ 指向性を持つ「セクターアンテナ」と呼ばれるアンテナが使われている アンテナが向く方向には数多くのビルが建ち並ぶ


URL
  イー・アクセス
  http://www.eaccess.net/
  イー・アクセス、TD-SCDMA(MC)の本免許を取得してフィールド実験開始[BroadBand Watch]
  http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/5400.html

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(関口 聖)
2004/06/14 18:12

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