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英ボーダフォン社長のウィリアム・モロー氏は、新会社での上場は「検討していない」と語った
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取締役会議長のブライアン・クラーク氏
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ボーダフォンホールディングス(ボーダフォンHD)とボーダフォンは、双方の取締役会において両社の合併が合意に達したことを発表した。合併期日は10月1日で、合併後の社名はボーダフォンとなる。25日に開催された決算説明会では、取締役会議長のブライアン・クラーク氏、英ボーダフォン社長のウィリアム・モロー氏が今回の合併に伴う株式の買収について説明した。
ボーダフォンHDとボーダフォンは、10月1日に合併し、新会社の名称を「ボーダフォン」とする。ボーダフォンなどの持ち株会社となっていたボーダフォンHDだが、事業効率の向上と経営資源の集中を理由に合併を行なう。
合併に伴って、英ボーダフォン・グループ Plcの100%子会社ボーダフォン・インターナショナル・ホールディングス BVは、普通株式の公開買付けを行なう。ボーダフォン・インターナショナルがボーダフォンHDおよびボーダフォンの株式を100%取得した場合の買付け総額は、約5,130億円となる見込みで、買付け資金は英ボーダフォン・グループが保有する現預金から支払われる予定。
なお今回の買付けによって、ボーダフォン・グループが2000年から開始した日本への投資金額は1.9兆円となる見込みで、今回の追加投資について「日本において長期にわたり、確固たる事業基盤を構築していくコミットメント」としている。
また、これまで東京証券取引所に上場していたボーダフォンHDは上場廃止となる。これは、東京証券取引所の「大株主上位10名が発行株の90%を保有した場合」および「大株主上位10名が80%を超える株を保有し、これが緩和しない場合」に上場廃止となる規則に抵触するため。
ボーダフォンでは、上場廃止後に残っている少数株主に対しての情報開示は大幅に減少するとしている。今回の公開買付けについては「十分かつ公正な現金化の好機」とし、発表会で少数株主に株を手放すようアピールした。
またモロー氏は、今後の再上場について「上場は検討していない」と明言しており、10月1日以降の新生「ボーダフォン」では株式公開は望めない見込みだ。
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ボーダフォンホールディングスの株式買付けについて
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ボーダフォンの株式買付けについて
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■ URL
プレスリリース(PDF形式)
http://www.vodafone.jp/japanese/release/2004/040525_3.pdf
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(津田 啓夢)
2004/05/25 22:24
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