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KDDI、Suica対応端末や800MHz/2GHzのデュアル端末を投入

非接触IC搭載端末を開発
 KDDIは、2004年3月期(2003年4月1日~2004年3月31日)の決算説明会を行ない、現在開発中の非接触IC搭載端末の投入時期や、800MHz帯と2GHz帯の双方に対応したデュアルバンド端末を開発していることを明らかにした。

 KDDIは昨年12月、日立製作所と協力して非接触・接触兼用のICカードを搭載したCDMA2000 1x方式の携帯電話を開発したと発表。端末内部に抜き差し可能な接触・非接触ICカード兼用のUIMカードを搭載する。

 発表会でKDDIの小野寺社長は、この端末にJR東日本の非接触ICカード「Suica」の機能を盛り込むことを明らかにした。端末の投入時期は、今夏にも投入される予定のNTTドコモのFeliCa搭載端末に「遅れない程度に提供したい」とのこと。

 またKDDIでは現在、800MHz帯を利用してCDMA2000 1xとCDMA 1X WIN(EV-DO)のサービスを提供しているほか、2GHz帯では、CDMA2000 1x EV-DO方式のカードタイプの端末を使ったデータ通信サービスを都市部で提供している。同社では、800MHz帯をベースとするが、今年度後半にも800MHz帯と2GHz帯に対応したデュアルバンド1x端末を投入する予定だ。

 KDDIの2004年3月期の業績は、固定事業のマイナスをauの好調が相殺し、売上げおよび営業利益ともに増益となった。同社では2005年もこの流れが継続すると見ており、好調な1xに加え、パケット定額オプションのあるWINサービスが本格化することで優位な立場を確保するとしている。

 また、トータルARPUも2005年は下げ止まるとしており、2005年通期予想では7,140円に落ち着くと予想する。なお、WINサービスは、パケット定額オプション「EZフラット」への加入率が87%と高く、初期ARPUは1xを上回る水準となっている。KDDIでは、1xと比較するとWINのユーザーは19~29歳の若い世代の割合が多く、携帯電話を頻繁に利用する層にアプローチできているとしている。

 さらに、WINとEZフラットを利用するユーザーの変更前のデータARPUを見ると、4,500円未満が半数を占めており、定額制によってデータ利用の底上げが期待できるという。WINユーザーは、cdmaOneおよび1xのユーザーに比べて有料コンテンツの利用額が2倍以上となるため、コンテンツビジネスの可能性も広がるとしている。


KDDI、2005年3月期のプロダクト戦略 800MHz/2GHzのデュアルバンド1x端末を投入

1人あたりの有料コンテンツの利用額は、WINの定額ユーザーが圧倒的に多い


URL
  KDDI
  http://www.kddi.com/

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(津田 啓夢)
2004/04/28 19:51

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