4月10日、マイクロソフトとWindows CE関連のファンサイト「WindowsCE FAN」の共催で、Pocket PCなどWindows Mobile搭載PDAユーザーのためのイベント「Windows Mobile FAN Festa 2004」が東京・有明で開催された。会場はさほど大きいものではなく、ブースはいずれもテーブルの上に数台の実機を置いた程度の規模だったが、Hewlett Packardやデル、東芝などPocket PCのメーカーのほか、PHSデータカードによる通信サービスを扱う日本通信も出展していた。
各社出展物はいずれも発表済、もしくは発売済製品のため、特別に来場客の人気を集めるようなデバイスはなかったが、東芝の米国向けPDA「Pocket PC e800」や、CDMA方式を採用する米Sprint向けの日立製スマートフォン「G1000」や、サムスン製の「SPH-i700」など、国内では滅多に見られない海外向け製品がとりわけマニアの視線を独占していたようだ。
それに対し、マイクロソフトの倉石氏は「PDAという概念をもういちど考え直すべき。本来の“Personal Digital Assistant”という発想に立ち返れば、それは必ずしも四角い液晶の付いたデバイスでなくてもいいのかもしれない。すべてがネットワークで繋がっていく世界を考えると、PDAとかパソコンとかケータイとかという概念も希薄になっていくのではないか」と述べるなど議論は白熱し、コアなファンの前で三者三様の熱い意見が交わされた。