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W3C、Webの音声制御を実現する仕様「VoiceXML 2.0」を勧告

 World Wide Web Consortium(W3C)は16日、Webで音声入出力インターフェイスを提供するための仕様「VoiceXML 2.0」と、音声認識文法仕様「SRGS(Speech Recognition Grammar Specification)」を勧告したと発表した。

 VoiceXML 2.0は、アプリケーションとユーザー間において音声による対話制御手段を提供するもの。音声認識や音声合成、録音、DTMF(ダイヤルトーン)入力などの機能をWebで実現でき、電話による情報提供や顧客サポートサービス、目の不自由な人や運転中のWebアクセス手段などとして期待できるという。

 一方、SRGSは、想定される応答を記述する文法を指定することで音声認識システムの挙動を制御し、ユーザーの発した単語やフレーズをアプリケーションが特定できるようにするもの。発話者に依存しない認識が可能になるとしている。なお、SRGSは入力できる単語が制限されるものの、手書き文字の認識にも応用できるという。

 今回勧告された2つの仕様は、W3Cの音声入出力インターフェイスフレームワークの基盤となるもの。同フレームワークにはこのほか、音声合成記述言語「SSML(Speech Synthesis Markup Language)」、呼出制御記述言語「CCXML(Voice Browser Call Control)」、音声認識における意味解釈「Semantic Interpretation for Speech Recognition」が含まれる。

 W3Cの技術統括責任者であるTim Berners-Lee氏は、VoiceXML 2.0とSRGSが勧告されたことで、これまで技術的にも文化的にも隔たりのあった電話とWebとの融合が進むとコメントしている。



URL
  ニュースリリース
  http://www.w3.org/2004/03/voicexml2-pressrelease


(永沢 茂)
2004/03/17 17:51

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