セイコーエプソンとルネサス テクノロジは、携帯電話の画像表示などに特化した高速シリアルインターフェイス「Mobile Video Interface」を共同で策定し、都内で開かれた発表会で報道陣向けに公開した。同仕様はライセンスフリーで公開・提供され、標準規格として市場への浸透を狙う。
「Mobile Video Interface」は、携帯電話の画像表示など、端末内で転送されるデータの大容量化に対応した高速シリアルインターフェイスの標準仕様。従来のパラレルインターフェイスからシリアルインターフェイスとすることで、データ転送速度が1チャンネルあたり最大200Mbpsに高速化されたことに加え、低消費電力、発生するノイズの低減、エラー検出機能などの特徴を備える。また、シンプルな回路構成により、折りたたみ型端末のヒンジ部のデザイン・強度設計などで自由度が増すという。
今回発表された「Mobile Video Interface Rev.1.0」は液晶ディスプレイとの接続規格となるが、2004年第4四半期にはカメラと、2005年第1四半期にはベースバンドエンジンとの規格を公開する予定。また、2005年第2四半期には転送速度を2倍の400Mbpsにした「Mobile Video Interface Rev.2.0」も公開される予定。