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FOMAでコントロールできる人型ロボット「nuvo」

2足歩行型ロボット「nuvo」
 ZMPは、FOMAからコントロールできる2足歩行型ロボット「nuvo(ぬーボー)」の開発を発表、量産前段階の同ロボットの受注を開始した。量産前のnuvoは主に研究機関や公共施設に販売されるもので、価格は1体300万円。年末には1体50万円程度で量産品が販売される。このほかにもnuvoの技術を応用した遠隔カメラ「nuvo_sensor」も発売される。

 nuvoは、個人が購入して家庭で使えることをコンセプトに開発された全長39cmの2足歩行が可能な人型ロボット。家事などの作業をこなす機能はないが、FOMAを使えば外出先からでもリアルタイム映像を見ながらコントロールできるため、エンターテイメント用途のほかにも留守宅の遠隔監視などの用途が想定されている。


FOMAによるコントロール時の画面
 FOMAでnuvoを操作するには、コントローラーとなるFOMAからnuvoにテレビ電話をかけ、その状態でダイヤルボタンを押してダイヤル音のコマンドを送る。FOMAからは前進や方向転換などの操作が行なえる。900iシリーズであればキャラ電の機能を使い、nuvoのCGキャラクターを見ながら操作できるという。このほかにも音声コマンドやパソコンからのコントロールにも対応する。

 現段階ではこうした遠隔操作の機能がメインだが、ZMPでは今後の開発課題として「ロボットを使ったアプリケーション」を挙げており、エージェント機能やゲーム機能の搭載を予定している。また音声コマンドの認識だけでなく、音声合成機能を実装して会話ができるようにしたり、ICタグを使ったアプリケーションの開発も予定しているという。

 nuvoは重量が2.5kgと軽量で、アタッシュケースに入れて持ち運ぶこともできる。デザインはフェラーリやアルファロメオなどのデザインに携わる工業デザイナーの奥山清行氏が担当。モーターや配線などがいっさい露出せず、円形や球体を基調としたデザインが特徴となっている。


ZMP社長の谷口恒氏
 ZMP社長の谷口 恒氏は、nuvoの特徴の1つとして「低価格」を挙げている。これまでの人型ロボットというと研究機関や公共施設で使われるために開発されていて、レンタルでの提供のみだったり、販売されても数百万円と非常に高価だった。それに対してnuvoは、モーター数や機能を最小限にしてコスト削減するとともに、量産することで一般向けに売れる価格を実現させている。

 量産前のnuvoは1体300万円だが、量産品では1体50万円程度で販売される。量産前のnuvoは研究機関で2足歩行ロボットの研究に使われることが前提のため、改造しやすい構造になっていたり、開発キットが付属するために価格が高くなっているが、量産品では量産効果や一般ユーザーに不要な機能を削ることで価格を下げるという。量産前のnuvoと量産品のnuvoとではモーターの性能などが違う可能性があるが、FOMAによる遠隔監視などの基本的な機能は量産品にも搭載される予定。


 また、同社ではスポーツ用品メーカーのミズノとnuvo専用シューズなどの共同開発を行なっている。共同開発した足の裏の構造により、歩行時の衝撃を緩和して安定性が高まり、ギアや軸などの機械部品の耐久性も向上したという。


nuvo_sensor
 nuvoと同時に発表されたnuvo_sensorは、nuvoの遠隔操作技術を応用した遠隔カメラ。11万画素のCMOSカメラが15個搭載され、可動部なしで全方向を監視ができる。nuvo_sensor自体がFOMA端末を内蔵していて、nuvo同様にFOMAからテレビ電話をかけてアクセスできる。不審者に反応してユーザーに通知する機能を搭載するなど、防犯用途が想定されている。発信者番号通知によるアクセス認証を行なうためセキュリティ性も高いという。各種の設定はiモード端末のiアプリと赤外線を使って行なう。

 nuvo_sensorは直径100mm、高さ65mmの半球で主さは0.5kg。2004年秋に業務用として17万円程度で発売され、2005年春には一般向けに10万円以下の価格で販売される予定。


発表会でデモを行なった赤いnuvo。 後ろから見たnuvo。配線やモーターなどが露出しない


URL
  ZMP
  http://www.zmp.co.jp/
  ミズノ
  http://www.mizuno.co.jp/


(白根 雅彦)
2004/03/02 20:49

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