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三菱電機は17日、研究開発成果を披露するイベントを兵庫県尼崎市にある同社先端技術総合研究所で開催した。会場では、「環境・エネルギー」「映像・表示」「ヒューマンインターフェイス」「通信・デバイス」「セキュリティ」の5つの分野について、計17件の開発成果が披露された。
今回初めて公開された技術の中では、1枚の液晶パネルで裏表両面に画像を表示できる「リバーシブルLCD」が注目を集めた。透過型液晶1枚に対して表裏に2枚の透明バックライトを組み合わせた構造になっているもので、片側のバックライトを光らせると、反対側からだけ画像を見ることができる。両側のバックライトを光らせれば、両方向から画像は見られるものの、そのままでは反対側からは鏡像に見えてしまう。そこで、バックライトを1秒間に120回交互に光らせ、そのタイミングにあわせて映像も切り替えることで、両側に違う映像が映っているように見せるという仕組みだ。
これにより、特に携帯電話などの分野において、1枚の液晶パネルで表裏両面に大型画面を搭載することが可能となり、2枚の液晶パネルを搭載した場合に比べて重量や体積も軽減できるメリットがあるとしている。
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表裏両面から見えるLCDモジュール「リバーシブルLCD」。1枚の液晶パネルで表裏同時に画像を表示できる
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高速に表示とバックライトを切り替えることで、背面から見ると別の画像が表示されているように見える
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■ URL
三菱電機
http://www.mitsubishielectric.co.jp/
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(三柳 英樹)
2004/02/17 18:56
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