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航空機に搭乗した際に、機内での迷惑行為などを禁じた改正航空法が15日に施行された。これにより、航空機内では携帯電話の電源を常に切ることが義務づけられる。
今回施行される改正航空法では、航空機内において安全を脅かす行為などを禁じることが新たに盛り込まれた。禁止行為を続けた乗客には、機長が止めるように命令できるようになるほか、命令に従わず、違反した場合には50万円以下の罰金が科せられる。
具体的な禁止行為としては、トイレ内での喫煙や手荷物を脱出時の邪魔になるような場所に置くことなどが挙げられているほか、作動時に電波を発する電子機器の使用も禁止されている。携帯電話やPHSについては、離陸から飛行中、そして着陸まで運航中は基本的に常に電源を切っておかなければならない。ただし、最近ではセルフモード・オフラインモードなど電波を発しないようにする機能を搭載した携帯電話もあるため、日本航空(JAL)では、そうした機能を使用できる場合は、離着陸時のみ電源を切るよう案内している。なお、パソコンやPDAなどの携帯情報機器についても、無線通信機能は常時オフにしておく必要がある。
また離着陸時のみ電源を切るべきものとしては、テレビやラジオ、デジタルオーディオ機器、ゲーム機、電子辞書などが含まれる。
施行にあわせて、国内の航空会社が加盟する定期航空協会は「法の裏付けによって対処できるようになり、安全を脅かす行為の抑止力として期待している」とのコメントを発表している。
■ URL
国土交通省 改正航空法の施行について
http://www.mlit.go.jp/koku/kinaimeiwaku.htm
定期航空協会 プレスリリース
http://www.teikokyo.gr.jp/re040115.html
日本航空 安全情報
http://www.jal.co.jp/safety/fly/electron.html
(関口 聖)
2004/01/15 20:12
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