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アイピートーク、SDIO対応の無線IP電話サービス「モバイル IPTalk」
M107ip
アイピートークは、三菱電機およびミヨシ電子と共同開発したIP携帯電話端末「M107ip」によるIP電話サービス「モバイル IPTalk」を2004年3月より開始、予約申し込みを2003年11月から受け付ける。月額料金は端末利用料込みで3,980円。本サービスは10月7日から幕張で開催される「CEATEC JAPAN 2003」にも出展される。
モバイル IPTalkは、端末間およびアイピートークのIP電話サービスと無料で通話できるIP電話サービス。フュージョン・コミュニケーションズのVoIP基盤ネットワークを採用しており、「050」から始まるIP電話専用の番号を利用できるほか、一般加入電話や国際電話、携帯電話への通話にも対応する。通話料金は一般加入電話が3分8円、国際電話が米国で3分24円、携帯電話が3分59円。
機能面では三菱電機独自の技術であるHCAP(HTTP-based Conference Application Protocol)を採用しており、DHCPによる動的IPアドレスやプライベートアドレス環境からも利用できる点が特徴。セキュリティでは128bitのWEPをサポートし、今後はWPAの対応も検討していくとしている。独自の認証を用いる公衆無線LANサービスでの利用は現在のところ未対応だが、事業者と個別に折衝、対応を進めていく方向だという。
サービスに利用する端末「M107ip」は2002年9月に発表されたコンセプト端末からデザインを一新、仕様も大幅に変更された。コンセプト端末では用意されていたコンパクトフラッシュ(CF)スロットはSDIOスロットに変更され、シイガイスのIEEE 802.11bに準拠したSDIO無線LANカード「SD-Link11b」に対応する。また、独自のブラウザを搭載、Eメールやインターネットのブラウジングも利用できる。
また、2004年3月でのサービス提供は難しいものの、SDIO型のPHSデータ通信カードへの対応も予定されている。利用の際はPHSデータ通信上でIP電話サービスを提供するだけでなく、カードを装着することで端末をPHS音声端末として利用できるようなサービス提供方法も検討しているという。
サービスのシステムイメージ
PHSや公衆無線LAN対応といった今後の事業展開
左からアイピートーク 代表取締役社長の内藤明彦氏、取締役営業部長の木村俊氏
端末の本体サイズは50×147.5×24mm(幅×奥行×高)、重量は140g。132×176ピクセルの液晶ディスプレイを搭載する。呼制御プロトコルはSIP、音声コーデックはG.711、G.729aをサポートしており、アイピートークのIP電話サービス間は8kbpsのG.729a、一般加入電話などへの通話には64kbpsのG.711を利用する仕組みとなっている。連続通話時間は最大4時間、待ち受け時間は最大30時間。
サービスの対象は主に法人向けで、グルーピングや内線番号管理といったIPセントレックスサービスと合わせて提供される。構内電話交換機(PBX)を介さず利用できるためコストが削減できるほか、無線LAN環境があればフロアや拠点間も内線番号などを変更することなく自由に移動できるという。
月額料金は端末利用料を含み3,980円で、端末1台でもサービスを利用できる。個人ユーザーも利用できるほか、端末をオフィスと自宅の両方で利用するといった形態も可能となっている。
無線LANを利用したIP携帯電話についてはシスコシステムズが「シスコ無線IP電話 7920」を発売しているが、アイピートークの木村俊取締役営業部長は「(シスコの製品は)オフィス向けの製品を販売しているのに対して、モバイル IPTalkはIP電話サービスとして提供している」という違いを説明。IP携帯電話端末による無線IP電話サービスという点については現在のところ国内初だという自信を示した。
発表会場に用意されたM107ip端末。実機だが電源は入らなかった
背面にSDIOスロットを搭載。カードの突起部分がはみ出さないようになっている
手持ちのPHSとサイズ比較
厚さ比較。折り畳んだPHSよりやや薄い程度
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URL
アイピートーク
http://www.iptalk.net/
アイピートーク、モバイル端末から利用できるIP電話サービス(Broadband Watch)
http://bb.watch.impress.co.jp/news/2002/09/25/iptalk.htm
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