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三菱、携帯を傾けて2画面表示が可能な立体表示LCD開発

上が新開発のLCDで下が従来のLCD。肉眼で見ると違いははっきりわかる

発表を行なった三菱電機 先端技術総合研究所 映像技術部門 部門統括の水谷芳樹氏
 三菱電機は、平面表示LCDと同程度の解像度で立体表示が可能な携帯電話向け液晶表示装置「スキャンバックライト方式立体LCD」を開発した。同社では10月7日から開催されるデジタル機器の展示会「CEATEC JAPAN 2003」において、新開発の立体表示LCDの試作装置を展示し来場者にアピールする。

 今回発表されたLCDは、スキャンバックライトと高速応答が可能な液晶パネルを組み合わせることで、従来の立体表示LCDの欠点だった横方向の解像度の半減や、ディスプレイを斜めから見た場合の二重映りなどを解消させた携帯電話・PDA向けの立体表示が可能なLCD。液晶の裏側に2つの光源を配し、見る人の左右の目それぞれに対応するように交互に点滅させ、120Hzの高速画像書換えを行なうことでチラツキ感を抑えた立体表示を実現させたとしている。

 従来の製品では斜めからパネルを見た場合、視認角度が狭いため凹凸感の逆転した画像が表示されるなど正常に表示されない場合があった。今回の新方式の立体表示LCDでは視認角度が約20度(従来は12度程度)と向上させ、斜めから見ても正常な平面画像が得られるようにしたという。

 つまり、左右の光源にそれぞれ異なった画像を表示させることが可能なため、画面を傾けるだけで2つの画面を切り替えることもできる。この特性を活かして、メール本文と添付する画像の2画面を同時に表示させるといった利用方法も想定されているとのこと。

 「スキャンバックライト方式立体LCD」の量産次期について三菱電機では「検討中」としている。コスト面の詳細は明らかにされなかったが、従来の立体表示LCDよりも部材が増えるため若干のコストアップは避けられない模様だ。

 記者発表会では、CEATEC JAPAN 2003で展示される試作装置が公開された。従来のレンチキュラー方式による立体表示LCDよりも精細に表示されており、視点を左右に動かしてみても表示に異常が見られるような印象はなかった。同社によれば、120Hzの高速画像書換えで「平面画像を動画で見ている感じ」だという。このため、動画の表示に関しても問題ないとしている。


「スキャンバックライト方式立体LCD」の特徴 画像の書換えや証明方向の切替を組み合わせた時分割視差画像方式を採用

従来のレンチキュラー方式 2画面表示が可能


URL
  三菱電機
  http://www.mitsubishielectric.co.jp/


(津田 啓夢)
2003/09/30 14:08

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