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六本木ヒルズで無線ICタグを使った情報配信サービスの実証実験
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R-クリック
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森ビルは、六本木ヒルズにおいて、その場で店舗情報などをiモード端末で受け取れる無線ICタグ(RFIDタグ)を使った会員向け情報配信サービス「R-クリックサービス」の実証実験を11月1日から開始する。期間は11月1日~2004年2月1日。
予定モニター数は4,500名で、六本木ヒルズのメンバーサービス「コミュニティパスポート」の会員向けに10月1日~20日にかけて先行予約を受け付ける。また、11月8日からは当日申込も行なわれる。
今回の実証実験は、モニターに配布される無線ICタグ「R-クリック」と携帯電話を用いて、六本木ヒルズ内で店舗情報などを受け取れるもの。実験は「コミュニティパスポート」の会員を対象に実施される。なお、「コミュニティパスポート」は入会金として300円かかるが、現在入会無料キャンペーンを実施している。
モニターは、六本木ヒルズ内の特定のエリアで「R-クリック」をクリックすると周辺の店舗情報が携帯電話にメール送信される「ここだけクリック」や、特定のプラズマディスプレイの前でクリックして、ディスプレイに表示されているCM情報を携帯電話に受信できる「みてとるクリック」などが利用できる。このほか、六本木ヒルズ内を歩いていると、自動的に周辺情報が配信されるプッシュ型サービス「ぶらっとキャッチ」も実施する。モニターには「R-クリック」本体とオリジナルネックストラップが提供され、アンケート回答者には粗品もプレゼントされる。「R-クリック」の利用可能エリアは六本木ヒルズ内の15カ所のエリアで、アクセスポイント付近には床に表示があるとのこと。
なお、今回の実験で提供される無線ICタグは電源を内蔵したアクティブ型で、アクセスポイントから10m以内で利用可能。プッシュ配信サービスだけでなく、クリックボタンを使って利用者が自分の意志で情報を受け取ることもできる。タグの大きさは最長6.5cm程度。
今回の実証実験は、2001年に策定された国家戦略「e-Japan戦略」に基づいて、森ビルが経済産業省から受託したプロジェクトの一環。同社では、六本木でショッピングなどを楽しむ20~30代の女性をターゲットに実験を実施し、都市の未来形をわかりやすい形で利用者に示していく。実験に基づく本サービスなどの予定は未定としている。
なお、今回のシステムはドコモが森ビルに納入したもの。ドコモによれば、情報はメールを使って配信されるため他キャリアの携帯電話でも受信が可能だが、メールに記載されたURLにアクセスできるかどうかはコンテンツ提供者の対応によるという。同社では、今回のシステムを再開発地区での街づくりなどで今後提供していきたいとしている。
■ URL
ニュースリリース(森ビル)
http://www.mori.co.jp/companyInfo/press/2003/0929_2003092620172531028.html
ニュースリリース(NTTドコモ)
http://www.nttdocomo.co.jp/new/contents/03/whatnew0929b.html
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・ 第150回:無線ICタグ(RFID) とは
(津田 啓夢)
2003/09/29 17:49
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