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沖電気とカシオ、携帯電話・PHS用12和音PCM音源開発

 沖電気とカシオは、PCM方式を採用した携帯電話・PHS組み込み用の音源LSI「ML2857」を共同開発。8月にサンプル価格800円(予価)で出荷開始する。チップの生産・販売は沖電気が行なう。

 沖電気は音声合成・録音再生用のLSIでは国内80%、海外35%のシェアを持ち、カシオは1980年のカシオトーン発売以来、音源のサンプリングやシンセサイズなどの、音源技術の開発を行なってきた。両者はそれぞれの技術資産を融合させ、PCM音源方式の音源LSIを共同開発した。

 今回開発した音源LSI「ML2857」は、100音色を内蔵し、5音色12和音を同時発音できる。100音色の音色データは4MbitのROMに内蔵。チップのハードウェアでシーケンサも内蔵しており、シーケンサ的な使い方もできるという。携帯電話・PHSで重要な消費電力は、動作時30mAでパワーダウン時は1μAと「携帯電話で十分使えるていどに抑えた」。

 両者は今回の100音色12和音の「ML2857」を第1世代として、2001年度には第2世代のGM(General MIDI)音源128音色24和音のLSIをリリースする見通し。さらに、2002年には第3世代に位置付けられる、沖電気が得意とする通信技術も取り込んだ、通信・音源を融合させたシステムLSIを開発し、情報家電や自動車など、携帯電話・PHS用途以外の市場にも投入する予定だ。

 またカシオでは、第2世代チップではGM音源をリリースすることを視野に入れて、楽曲データなどを配信するコンテンツビジネスも開始するとしている。ちなみに、カシオはMP3オーディオプレーヤーも開発しているが、今回のLSIでは配信するのが楽譜データとなり、1曲4分とした場合楽曲データが約50KB(32kbps通信で12秒)で済むのに比べ、MP3では4MB(同1024秒)とデータが大きく、現状ではMP3で携帯電話・PHSに配信するよりは音源LSIの方がメリットが大きい、と述べた。


視聴のできるデモ。PCM音源だけあって、音色はピアノならピアノらしく聞こえる デモ用のボード。丸で囲んであるのが今回発表されたLSI(TQFPパッケージ)


URL
  沖電気のホームページ
  http://www.oki.co.jp/
  カシオのホームページ
  http://www.casio.co.jp/


(工藤 ひろえ)
2000/06/26 15:41

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