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夏野氏は冒頭、「いよいよFOMAものってきた」と語り、FOMA契約数が順調に増加していると語った。しかし、次期FOMA端末の発売時期についてこれまで年末としていた同氏は、今回の発表で「年内の発売は難しい。年明けになる」とコメント。発表時には5、6社から端末が提供されるとした。 同氏は、「年明けのFOMA端末でスペック的にも大きく50Xiシリーズを越える端末を送り出す」と述べ、その一つとしてiアプリのスクラッチパッドサイズが倍以上に拡張されることも明らかにした。 今回の発表でも次期FOMA端末の全貌について公にされることはなかったが、個性的なデザインの端末ラインナップを用意する点や、バッテリーの動作時間が505i相当になることなどその方向性について説明があり、同氏は「ちょっと驚くようなサービス」を用意するとも語った。夏野氏はこの新サービスについて、「単にテレビやラジオを載せてお茶を濁すんじゃない」としており、他キャリアが発表した新サービスに挑戦状を叩きつける形になった。 iモードのコンテンツの中では、依然として着信メロディサービスの人気は高い。しかし、FOMAユーザーで見るとゲームの利用率が高くなるという。夏野氏によれば、スペックアップした次期FOMA端末は「ゲーム業界の人にとっても十分ケータイゲーム機として評価できる本格ゲーム機能を搭載した端末になる」とのことでり、ゲームメーカーが本格的に携帯電話向けゲームを開発できる環境が整ったという。 また、コンテンツの課金方法やアプリケーションのダウンロードの方法などは、今回の発表で明らかにされなかった。ドコモでは公式メニュー内のコンテンツ課金方式に月額制を採用しているが、発表会で夏野氏は「月額300円と固定的に考えていない。ユーザーの動向をみてフレキシブルに考えていきたい」と柔軟な姿勢を見せた。 加えて、ユーザーにとってはFOMAサービスとはいえパケット利用料が気になるところだが、この点について同氏は「パケットパックなど既存のFOMAの料金プランを利用することで0.1円を切っている」とコメント。次期FOMA端末でも従来の料金プランが適用されることを匂わせた。
続いて、スクウェア・エニックスの和田社長がプレゼンテーションを行なった。 「ドラゴンクエスト」「ファイナルファンタジー」両シリーズの累計出荷台数は7,500万本。スクリーンにはデモ映像が映し出され、両ゲームの印象的なゲーム音楽が会場に流れた。壇上の和田氏は、人気タイトルの携帯電話への移植について「ケータイコンテンツへの開戦宣言」と語り、同社が本格的に携帯電話ゲームに取り組むことをアピールした。 今回の次期FOMA端末で、家庭用ゲームの人気タイトルが携帯電話に移植されることについて和田氏は、「アプリの操作性は問題ない。動作性能も問題ない」とした。同社では、今回の移植に限らず携帯電話ならではのおもしろさを追求したゲームを開発していくとのこと。 発表会の後、会場にある端末で開発段階のデモ版を体験することができた。端末はP505iとN505iが発表会用にアレンジされたものが用意され、既存の505i端末を使ってエイチアイの3Dレンダリングエンジンなどのデモンストレーションも行なわれた。 実際にプレイしてみると、非常に滑らかに表示され、携帯電話上でも「ゲームが普通にプレイできる」と感じた。フィールドの移動や戦闘シーンも大きく気になる点はなかったが、ゲームをやり込んでいるユーザーからすると、魔法の表現などにパラパラマンガ風にコマ落ちした部分が見られるという。なお、デモ機ではゲーム利用中の一旦停止などは行なえなかったが、いくつかの機能を並行して処理できる「マルチタスク機能」などを利用することで、すぐにプレイが中断できるようになる模様。
■ ＵＲＬ ニュースリリース http://www.nttdocomo.co.jp/new/contents/03/whatnew0925.html （津田 啓夢） 2003/09/25 18:52 | ||||||||||||||
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