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KDDI小野寺社長、「1xEV-DOは計画通り、しかし定額制はない」
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KDDI代表取締役 小野寺 正社長は17日、都内で定例記者会見を行なった。今回の会見で発表された内容は、auの3GサービスであるCDMA2000 1xユーザーが1,000万人を突破したことのみだったが、質疑応答の際にはDDIポケットなどの売却についてやCDMA2000 1xEV-DOの進捗状況が語られた。
■ スタートから約1年半弱で1,000万人突破
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KDDI代表取締役 小野寺 正社長
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まず小野寺氏は、auのCDMA2000 1xユーザーが9月16日時点で1,000万人を突破したことについて触れた。同氏は「4月~8月では、7月を除いて加入者数の純増シェアで1位となることができた。やはりユーザーからの支援の賜物」と述べて、ユーザーに対してのキャンペーンを説明。
実施されるキャンペーンは、「au第3世代ケータイ 1,000万加入突破記念“未来へ行こう”Designer's Hotelの旅プレゼント」と銘打たれ、9月20日~10月31日にかけて実施される。簡単なクイズに答えることで応募可能となっており、抽選で20名40組にニューヨークやサンフランシスコなどにある未来をイメージした建築というホテルなどへの旅行権がプレゼントされる。
EZwebからの応募は、公式メニューの「オフィシャる?au」→「バラエティau!」からアクセスできる。またパソコンからも専用サイトにて応募を受け付ける。
■ DDIポケットとツーカーの売却「積極的には動かない」
9月10日に一部報道で、DDIポケットが京セラに売却されると伝えられたが、この点について小野寺社長は「そのような事実はない」と、同社が既に発表しているコメントと同じ答えを示した。
続けて同氏は「DDIポケット・ツーカーにはいろいろな選択肢がある。2年ほど前にも話があったが、その時は価格で折り合えなかった。DDIポケットは有利子負債の削減に向けて順調に進み、ツーカーも第2四半期でフリーキャッシュフローが増加している。よって、機会があれば検討するが、KDDIから積極的に売却に動くということはない」と断言した。
■ 1xEV-DOは計画通り、しかし定額制はない
KDDIでは、かねてよりデータ通信の高速化が可能になるCDMA2000 1xEV-DO方式の導入を今秋に予定している。その進捗状況について小野寺社長は「システムは順調に仕上がってきている。一部のエリアでは既に実施しているが、端末を含めた総合的な試験を10月以降に行なう予定だ。いわゆる秋という時期に正式にサービスインしたいと考えている」と語った。
また、1xEV-DO方式の導入によって高速なデータ通信が可能になると、DDIポケットのデータ通信戦略と競合する部分があるのではないかという点については「DDIポケットのサービスは、さほど高速ではないが常時接続の定額制であり、ノートパソコンやPDAでの利用がメインとなる。一方、1xEV-DOはあくまで携帯電話の進化形。カード型端末の提供も予定しており、最大2.4Mbpsと高速なデータ通信が可能になるが、定額制は無理。やる予定はない」と断言。
さらに小野寺社長は例え話として「DDIポケットのPHSと無線LAN、あるいは1xEV-DOと無線LAN、またPHSと1xEV-DOとさまざまな組み合わせの端末も考えられる」と述べ、両者は住み分け可能という見解を示した。
このほか、データ通信の国際ローミングに関しては「日本はパケット通信を先行して導入しており、海外では今構築している段階。技術要素と海外事業者との協調という2点がうまくいかなければならず、現時点で国際間のメール送受信などのサービスがいつ提供できるか、その時期はまだ言える段階ではない」と述べるに留まった。
■ URL
KDDI
http://www.kddi.com/
キャンペーンサイト(9月20日オープン)
http://1000au.com/
■ 関連記事
・ KDDI、DDIポケット売却報道を否定
(関口 聖)
2003/09/17 16:31
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