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多機能デジカメ「D-snap」に200万画素モデルなど4機種

D-snapのイメージキャラクターとして活動する浜崎あゆみも会場に。SV-AS10を片手に持って「携帯電話と一緒に持ち運べる」とアピール
 松下電器産業は、多機能デジタルカメラ「D-snap」シリーズに、薄さ9.9mmの200万画素モデルや、MPEG-4対応の動画モデルなどを新ラインナップ4機種を10月10日より順次発売する。

 発表にあたり、同社では都内で記者会見を開催。D-snapにおける戦略が説明されたほか、テレビCMなどで新製品をアピールする浜崎あゆみも会場に駆けつけた。

 プレゼンテーションを行なったパナソニック マーケティング本部 本部長の牛丸 俊三氏は、「デジタルビデオカメラや、MDプレーヤーなどSDカードを採用した製品は、今後も市場の成長が期待できる。しかし、それぞれ個別の製品を購入しても、外出の際に全部持っていくのは厳しい。D-snapであれば、メディアもSDカードで統一されており、静止画・動画撮影や音楽再生など、いつでもどこでも誰でも1台で済ませられる」とアピールしていた。

 今回発売されたのは、記録メディアにSDカードを採用し、静止画撮影や音楽再生、ICレコーダー機能などを備える多機能デジタルカメラ「D-snap」シリーズの新モデル。静止画撮影に重点を置いた最薄部9.9mmの「SV-AS10」、ディスプレイ部の可動ギミックが印象的な動画モデル「SV-AV50」、従来のD-snapのデザインを継承した「SV-AV35」、MPEG-2での動画撮影が可能な最上位モデル「SV-AV100」の4機種となっている。

 価格はいずれもオープンプライスだが、「SV-AS10」が30,000円前後、「SV-AV50」が40,000円前後、「SV-AV35」が43,000円前後、「SV-AV100」が10万円前後となっている。発売日は、「SV-AS10」および「SV-AV100」が10月10日、「SV-AV50」が11月15日、「SV-AV35」が11月22日。同社では、今回の新モデル投入を機に「D-snap」のロゴを一新し、世界でのブランドイメージ統一をはかる。


最薄部9.9mmで静止画に重点を置いた「SV-AS10」

SV-AS10
 カードタイプで、その薄さが強いインパクトを与える「SV-AS10」は、180度回転する有効画素数200万画素のCCDカメラを搭載。最大1,600×1,200ピクセルの静止画が撮影できるほか、Motion JPEG形式で最大1分間の動画を撮影できる。最大4倍のデジタルズームや10cmまでのマクロ撮影もサポート。フラッシュを利用した静止画撮影時で、約110枚の連続撮影が可能。

 各種メニューを操作するために、一般的な十字キーではなく、オレンジ色の“ジョグボール”を採用しており、より手軽でスムーズな操作感を実現している。このほか、MP3/WMA/AAC形式の音楽ファイルを再生できる機能も搭載。連続再生時間は約10時間で、パッケージには音楽再生に適したリモコンも付属する。さらにICレコーダー機能も備えており、音声だけの記録も可能。

 大きさは103.7×51.5×13.5(高×幅×厚)mmで、重さは約74g(バッテリー含む)。カラーバリエーションは、シルバー、ブルー、オレンジ、ホワイト、グリーン、ブラウン、レッドと7色展開される。


非常に薄く、携帯性に優れた「SV-AS10」 カメラを回転させて撮影する

メニューはジョグボールに適したインターフェイス 200万画素CCDを搭載

リモコンも同梱。なお、今回発表された全モデルに同じリモコンが同梱されるという 本体底部を開けると、SDカードスロットとバッテリーがある

動画にフォーカスした「SV-AV50」

SV-AV50
 動画機能に重点を置いた「SV-AV50」は、通常は携帯しやすいスリムな筐体ながら、“マジックアクション機構”と呼ばれるギミックによってディスプレイを開くとデジタルビデオカメラのようなスタイルに変形する。さらにディスプレイを回転させて動画閲覧がしやすいビューワースタイルにも変形できるようになっている。「SV-AS10」と同じ200万画素CCDカメラが搭載され、MPEG-4形式で1秒あたり30フレーム、QVGA(320×240)サイズの動画が撮影できるほか、最大1,600×1,200ピクセルの静止画も撮影できる。動画記録時で約60分、動画再生時で約75分の連続駆動が可能。また、ICレコーダー機能や最大2.5時間の音楽(MP3/AAC)再生機能も備えている。

 さらに、付属のクレードル経由でテレビと接続していれば、「SV-AV50」でテレビ番組を録画することも可能で、同社製HDD/DVDレコーダー「DIGA」のDMR-E100HおよびDMR-E200Hに録画した番組を、SDカードに転送して「SV-AV50」で閲覧できるようにもなっている。大きさは101×48.9×20(高×幅×厚)mmで、重さは約120g(バッテリー含む)。カラーバリエーションは、シルバー、ブルー、ブラウンの3色。


こちらも薄型で携帯しやすい形状 SV-AS10と同様にジョグボールを装備

撮影時はデジタルビデオカメラのようなスタイルに ディスプレイを回転させて、ビューワースタイルでも利用できる

WiLLブランドの「SV-AV35」

sV-AV35
 従来のD-snapとほぼ同じデザインに仕上げられた「SV-AV35」は、多くの企業が参加して、1つのブランドイメージで展開している「WiLL」向け商品となる。従来モデルでは31万画素CMOSカメラを搭載し、1秒あたり15フレームの動画が撮影できたが、新モデルでは200万画素CCDカメラとなった。

 基本的なスペックは「SV-AV50」に近く、MPEG-4形式で1秒あたり30フレーム、QVGA(320×240)サイズの動画が撮影できたり、ICレコーダー機能や最大5時間の音楽再生機能も備えるほか、テレビ番組の録画やDIGAとの連携機能も用意されている。動画記録時で約2時間、動画再生時で約2.5時間の連続駆動が可能。大きさは25.9×61.7×77.1(高×幅×奥行)mmで、重さは約127g(バッテリー含む)。カラーバリエーションは、シルバー、ブルー、オレンジの3色。


従来モデルのデザインを継承 操作ボタンも従来モデルのSV-AV30とほぼ同じ

最上位機種で動画に特化した「SV-AV100」

SV-AV100
 最上位モデルとなる「SV-AV100」は、動画撮影向けに開発された34万画素CCDカメラを搭載し、MPEG-4形式だけではなく、より高画質なMPEG-2形式の撮影が可能。MPEG-2形式の場合、最大704×480ピクセルで1秒あたり30フレームの動画撮影が可能。MPEG-4形式の場合は、最大QVGAサイズで1秒あたり15フレームとなる。また640×480ピクセルの静止画も撮影できる。また、光学10倍ズームや電子式手ぶれ補正機能を備えている。パッケージには512MBのSDカードが付属しており、購入後すぐに動画撮影が気軽に楽しめるようになっている。

 ディスプレイ部の可動範囲は広く、カメラを被写体に向けてディスプレイを見る動画撮影スタイルのほか、その状態からディスプレイを反転させて動画閲覧に適したビューワースタイルに変形できる機構が採用されている。動画記録時で最大60分の連続駆動が可能。大きさは89.8×33.2×64.9(高×幅×奥行)mmで、重さは約190g(バッテリー含む)。カラーバリエーションは、シルバーとブラックの2色。


最上位モデルとなるSV-AV100 撮影時は、カメラを被写体に向けて、ディスプレイを見ながら行なえる

閲覧時に適したビューワースタイルにも変形可能

音楽データ転送用のソフトウェアも

 またD-snapでの音楽再生機能を利用する際に、SDカードに音楽データを記録できるソフトウェアの機能限定版「SD-Jukebox Version 4 Light Edition」と128MBのSDカードがワンパッケージになった「SDアクセサリーキット」も10月10日より発売される。また、機能が限定されていない「SD-Jukebox Version 4 Standard Edition」も11月15日に発売される。



URL
  プレスリリース
  http://www.matsushita.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn030911-1/jn030911-1.html


(関口 聖)
2003/09/11 19:21

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