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NEC、3G向けの処理能力を向上させた新型中継機
会場に設置された「新SGSN、新GGSN」
NECの執行役員 モバイルネットワーク事業本部長の松尾 義武氏
NECは、3G携帯電話網向けのパケットノード「新SGSN(Serving GPRS Support Node)、新GGSN(Gateway GPRS Support Node)」を開発した。今月からNTTドコモへの納入が開始され、2004年にもFOMA網で稼動する見込み。
「新SGSN、新GGSN」は、W-CDMA網でパケット通信を行なうための中継機。現行のシステムに比べて1/5程度の筐体サイズで、10倍のパケット処理能力(1.5Gbps)を実現、最大構成で6.2Gbpsの拡張性を有している。3Gによって加速が予想されるマルメディアサービスへの対応力が高められたシステムとなる。
「新SGSN、新GGSN」では、従来製品で採用されていた独自OSをCG(Carrier Grade) Linuxに変更、インテルなどが参加するPCIベースの産業用組込ボードの規格団体PICMGで標準化されたAdbanced TCAアーキテクチャが導入された。オープンなアーキテクチャとOSの上に、NECの従来のノウハウを活かしたミドルウェアを搭載する構成になっており、Java VMやCORBAといった汎用ミドルウェアも搭載できる。
動画像などの大量のデータ転送を行なうパケット通信処理部と、通話などの通信処理部を分離した構成になっており、今後拡大が予想されるパケット通信処理部は、ビルディングブロック方式によって、事業者はトラフィックの増加に合わせて拡張できる。一方の通信処理部はプロセッサを最新版にすることで対応する。
記者会見で製品説明を行なったNECの執行役員 モバイルネットワーク事業本部長の松尾 義武氏は、「ARPUや加入者数でキャリアの収入は2倍になっているが、要求されるトラフィック量は10倍になっている」と開発背景を説明。同社は従来より回線交換方式のプラットフォーム開発を手がけており、ドコモやJ-フォンのほか独シーメンスと提携して3Gのインフラで20~30%の世界シェアを獲得している点など、豊富な経験があることを強調した。
また松尾氏は、国内では2004年にも3Gサービスが本格化するとし、海外では2005年以降に普及すると予想。海外のGSMが終息に向かえば、NECの3Gの世界シェアが向上するとの見解を示した。同社では、今後3年間で累積500システムの出荷を目指すという。
電話サービスとマルチメディアサービスのトラフィックの違い
NECの考える3Gの将来
「新SGSN、新GGSN」の開発目的
システム構成
NECのノウハウを活かしたミドルウェア群
3Gのネットワーク構成。今回の製品はピンク色の部分
サイズの小型化と性能の向上を実現した
NECとシーメンスのW-CDMA方式の中継機の受注実績
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URL
ニュースリリース
http://www.nec.co.jp/press/ja/0309/1001.html
(津田 啓夢)
2003/09/10 15:05
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