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ガートナー ジャパンは、企業内で勤務中のユーザーがどの程度メールを利用しているか、その実態を調査した「企業内個人の電子メール利用実態調査」の結果を発表した。調査は2003年7月に実施され、有効回答数は557人。なお、同調査は2002年2月にも実施されている。
同調査によれば、勤務中に携帯電話やPHSへ1日に届くメールの平均数は、前年調査時の5.7通から、7.0通に増加。またそれら受信したメールに対する処理の時間は、前年の0.5時間から1.1時間に倍増している。同社では、「携帯電話に予測変換機能などが搭載され、長文入力がより手軽に行なえるようになったことや液晶画面の拡大でメールを閲覧しやすくなったことなどが要因」としている。しかしながら、やり取りされるメールが業務に関連しているかどうかについては、運送業など一部業種でのみ業務でのメールが普及しつつあり、しばらくはプライベートでの利用が中心と分析している。
また、社内のパソコンで1日あたり受信するメールは、前年35.1通だったのに対して今回は35.2通と横ばいだが、社外というモバイル環境下で受信するメールは、前年26.4通から30.6通と増加。一方、メールを処理する時間は、社内では前年3.5時間から3.1時間に減少し、モバイル環境下でも前年の1.0時間から0.7時間となった。特に営業業務についているユーザーでは、前年の1.6時間という結果から0.8時間に半減している。
受信するメールの数自体は、携帯電話同様にパソコンも増加しているが、同社では「ユーザー個人がメールに慣れ、処理能力が高まっていると考えられる。また携帯電話とパソコンの連携機能が進んでいる」と指摘している。
■ URL
プレスリリース(PDF形式)
http://www.gartner.co.jp/press/pr20030909-01.pdf
(関口 聖)
2003/09/09 16:56
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