NTTドコモグループの一部地域で販売されたノキア製のiモード端末「NM502i」について、不具合が発生することが確認された。該当製品については現在、回収・交換が行なわれている。
不具合が発生するのは、4月中旬以前に販売された製品。ドコモ各社では該当製品について、4月中旬より店頭販売を一時中断した。また、販売された不具合のある製品については、今週より購入者に対してダイレクトメールで無償交換を呼びかけているなどしている。
発生する不具合として、以下のようなものが購入者にアナウンスされている。
- オリジナル着信音をグループトーンに設定しても、着信音が鳴らない。
- 「パターン1」の着信音をグループトーンに設定しても、通常設定の着信音が鳴る。
- メモリダイヤルの検索で、全角スペースが一番最初に検索されない。
- メールボックスが満杯のときにメールを受信すると、最も古い既読メールの「送信者」の項目を残して、そのメールに上書きする。(その送信者がメモリダイヤルに登録されている場合)
- ダイヤルロック番号に登録されているメモリをシークレットメモリに変換しても、ダイヤルロックが解除されない。
- シークレットメモリに設定した送信先にショートメールを送信できない。
- 伝言メモで応答した発信元の電話番号が、同一名で複数登録されたメモリダイヤルの一つであった場合、着信履歴から発信できない。
- 着信中に電源を切ると、50%の確率で電源が入らなくなり、メモリダイヤルなどが消去される。
ドコモ関西など一部地域では、今週より不具合の修正された製品の販売が再開されている。また、現在同製品の販売を見合わせている地域では、回収・交換を優先し、不具合の修正された製品の在庫が十分な量になってから販売を再開するとしている。
なお、不具合が判明し販売が一時中断された4月中旬時点でアナウンスが無かったことに関して、ドコモ各社では「通話に致命的な不具合ではなく、稀なケースで発生するものであったから」と説明している。また、同製品をまだ発売していないドコモ中央では、不具合については「認識していない」としており、同じく未発売のドコモ東北では「19日より不具合の無い製品を発売する」としている。
■URL
・参考記事「ドコモ九州、新型iモード端末『NM502i』を先行発売」
http://www.watch.impress.co.jp/mobile/news/2000/03/22/nm502i.htm
(白根 雅彦)
2000/05/10 14:08
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