| ||||||
「プリントゴッコjet V-10」は、メモリカードに対応したインクジェット方式のプリンタ。メモリカード経由でカメラ付き携帯電話やデジタルカメラで撮影した画像をプリントできるほか、搭載されているスキャナーを利用した印刷も可能。パソコンは不要。電源はACアダプタから供給する。大きさは258×225×167mm（幅×奥行×高）で、重さが2.9kg。筐体上部の取ってで持ち運びできる。 印刷方式はサーマルインクジェット方式が採用され、印刷解像度は最高2,400dpi×1,200dpi。印刷サイズは最大94×142mmで、ハガキサイズやL版サイズのほか、シールプリントなど8種類の印刷レイアウトにも対応する。また、メモリカードに保存されたデータからインデックスプリントを作成することも可能。印刷速度は、写真を1/2レイアウトして、はがきに普通しモードで印刷した場合に約1分程度で印刷できるという。 対応するメモリカードは、CFカード / スマートメディア / メモリースティック / SDカードの4タイプ。メモリースティックDuoとminiSDカードはアダプタを装着すれば利用可能。なお、メモリカード内の画像はビデオケーブルを使ってテレビなどの外部モニターで確認できる。モニターでプリントしたい画像を選んで印刷したり、あらかじめインデックスプリントを作成しておいて画像を確認しながらプリントすることも可能。DPOFにも対応する。 筐体下部に装備されるスキャナーは、取り外して筐体とUSB接続して利用する。理想科学では、写真やイラストなどのほか、押し花や布、リボンといった厚みのあるものも読み取れる点をアピールしている。 なお、専用のインクカートリッジ黒（3,100円）とカラー（3,400円）の2種類が用意される。印刷可能枚数の目安は、黒のカートリッジで約1,000枚、カラーカートリッジで約150枚。理想科学ではシール用紙を含む数種類のプリント用紙を発売するが、他社製プリント用紙も利用可能。 同社のプリントゴッコシリーズは、1977年に登場して以来、累計販売台数1,100万台を超えるロングセラー続けるヒット商品。同社では、26年目を迎える今年を「プリントゴッコ・ルネッサンス」として「プリントゴッコjet V-10」を発売し、これまでターゲットにしていたファミリー層から、携帯電話などに対応したことで10～20代の若者層にも広がりを期待しているという。 また、プリントゴッコでは従来、プリントするために原版を作成する必要があり、単数のプリントよりも複数枚のプリントで効果を発揮していた。しかし同社では、今回採用したインクジェット方式では原版を作成する必要ないため、「1枚からでも印刷できる。年賀状だけでなくポストカード作りなど様々な楽しみ方ができるだろう」とホビーや創作などでも利用できる点をアピールしている。
■ ＵＲＬ 理想科学工業 http://www.riso.co.jp/ （津田 啓夢） 2003/07/30 18:58 | ||||||
|
|