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NTTドコモは、都市部の地下街など屋外からの電波が届きにくい空間において、携帯電話で通話や通信を可能にする中継装置「ムーバ用ブースター装置(簡易IMCS、Inbuilding Mobile Communication System)」を6月10日より提供する。当面は、関東甲信越エリアを対象に提供される。価格は工事費込みで30万円程度。
今回提供される「簡易IMCS」は、地下街やビル内など、屋外から電波が届きにくい環境に設置することで、携帯電話での通話や通信が可能になるもの。従来の装置は、数百万円と高価で、地下街に店舗を置く飲食店などでは、より安価ながらも電波免許を取得していない不法な中継装置を設置している場合もある。その結果、電波の干渉などが発生する可能性があったが、簡易ICMSは、こうした状況を改善すべく提供される。5月末には、総務省が各キャリアに中継装置を共同開発するよう要請していることが明らかにされているが、ドコモによれば、「今回の簡易IMCSとは関係ない」という。
大きさは、中継増幅器が387×275×106mm、屋外アンテナが640×195×50mm、壁面に取り付ける屋内アンテナが140×240×30mm。半径30m以下が有効範囲となり、800MHzの通話およびパケット通信をサポートしている。
同社では今後、他地域での提供も予定。価格は地域ごとに異なる可能性もある。
■ お問い合わせ先
NTTドコモ
Tel: 0120-215-595
(受付時間:平日10時~17時)
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装置構成イメージ
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■ URL
ニュースリリース
http://www.nttdocomo.co.jp/new/contents/03/whatnew0609.html
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(関口 聖)
2003/06/09 15:50
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