| ||||||
|
富士写真フイルムは、画像を各携帯電話に適したサイズや色調に加工・変換するサービス「Keitai Picture」に、画像合成機能などを追加した。オプション機能として提供される。 「Keitai Picture」は、携帯電話のコンテンツプロバイダー（CP）向けに、画像を各端末のディスプレイサイズに適したサイズに加工・変換するASP。パソコン向けのWebサイトを提供している企業がサーバーの画像をそのまま携帯電話向けに利用できる「PROXYタイプ」と、コンテンツ配信をこれからはじめる企業向けの「FTPタイプ」から選択することが可能。東芝、ソニー・ミュージックエンタテインメント、朝日新聞社、ガリバーインターナショナルなど多数の企業が利用している。 今回追加された機能は、オリジナルの画像と合成用の画像の2枚を元に、各端末に最適化された合成画像を提供するというもの。同サービスは、今年5月にQVGA液晶を搭載したNTTドコモの505iシリーズに対応しており、画像の拡大時にノイズを抑えて表示可能な拡大画像の自動生成機能などを追加している。同社では今回の画像合成機能と合わせて、既存顧客への機能拡充、新規顧客の獲得を目指す。 画像の合成方法には、スタンプモードとフレームモード、ロゴモードなどを用意。スタンプモードでは、CPの用意するオリジナル画像と合成用の透過GIFの画像を元に自動合成を行ない、合成後の画像を各端末に最適化した形で配信する。合成する画像の位置は変更することも可能。また、スタンプモードを利用して携帯向けショッピングサイトなどで、売り切れ品やセール中の商品画像に「売切御免」などの画像を合成することで、よりエンドユーザーにわかりやすい商品ページを作成することもできるという。
フレームモードでは、合成用の透過GIFに合わせてオリジナルの画像を切り出し、画像を端末ごとに最適化させる。このほかロゴモードでは、各端末に適した形で画像のリサイズを行なってから、透過GIFを自動合成する。同社では、ロゴモードの利用例として、画像に著作権表記を付加する例を示しており、リサイズ後に画像合成を行なうことで小さな文字が潰れてしまうことなく表示できるとしている。同機能について同社電子映像事業部 開発部の沢野哲也氏は、「CPが各携帯電話に合わせた形で著作権表記を追加するのは大変」と述べており、CP側の要望によって機能追加したことを語った。 今回追加されたサービスは、Keitai Pictureのオプションサービスとして提供される。画像を最適化し、さらに合成処理を行なうなどCPUに対する付加がかかるため、Keitai Pictureの利用方法などを考慮した上で価格は決定されるとのこと。同社では、「既存ユーザーに紹介していくほか、今回の機能追加によって新規ユーザーへもアピールしていきたい」としている。
■ ＵＲＬ 「Keitai Picture」サービス案内 http://www.fujifilm.co.jp/asp/ 富士写真フイルム http://www.fujifilm.co.jp/ ■ 関連記事 ・ 富士フイルム、画像変換ASP「Keitai Picture」を505i対応に ・ 富士フイルム、「Keitai Picture」に背面液晶向け画像加工など新機能 ・ 富士フイルム、ASPサービス「Keitai Picture」にProxyタイプ （津田 啓夢） 2003/06/02 15:39 | ||||||
|
|