NTTドコモは、Windows CE .NETを搭載したキーボード付きPDA「sigmarion(シグマリオン)III」を開発したと発表した。発売日は早くて5月下旬以降。価格はオープンプライスだが、店頭価格は6万円を切る見込み。同社では22日、都内で記者発表会を開催し、MMターミナル開発部 担当課長の入鹿山 剛堂氏より製品概要が紹介された。
OSはWindows CE .NET 4.1で、CPUはインテル製XScale PXA255 400MHzを搭載。メモリは、64MBのRAMと32MBのROMを内蔵。ディスプレイは、5インチ、800×480ドット、65,536色まで表示可能なTFTカラー液晶となっており、付属するスタイラスでの操作も可能。ディスプレイの両サイドには、使用頻度の高いアプリケーションを設定し、素早く起動できるハードアイコンも装備されている。キーボードのキーピッチは14.1mm。電源のON/OFFは、キーボード右上の電源キーのほか、ボディの開閉でも操作可能。なお、閉じている状態ではアプリケーションを稼動させることはできないが、Wake On Ring機能はサポートされる予定。
ブラウザソフトとしては、Internet Explorer 5.5 for Windows CEも搭載。スケジューラやアドレス帳などのPIMソフトのほか、Windows Media Player for Windows CEも用意されており、MPEGやMP3など各種マルチメディアの再生が可能。インスタントメッセンジャーソフトのMicrosoft Messenger for Windows CEも標準搭載されている。「@FreeD」利用時にドーマント状態になると、サーバーとの接続が切断されるが、こちらへの対処法は特に用意されないという。