米マイクロソフトは、2003年前半にリリース予定の組込機器向けOS「Windows CE .NET 4.2」において、VoIPデバイス用プラットフォームを提供することを明らかにした。今回の発表によって、Windows CE .NETでPDAなどの端末に音声通話機能を組み込むことができるようになる。
発表では、カシオ計算機、日立製作所、NECインフロンティアなどのメーカーが、今回発表されたOS向けのVoIP対応製品を開発中であることも明らかにされた。また、ARMやインテル、Texas Instrumentsなどのマイクロプロセッサ開発企業も同OSに対応するという。なお、Windows CE .NETベースVoIP対応製品は、2003年後半にも市場に投入される見込み。
機能強化されるのは、カスタマイズが可能な電話機能向けのGUI「TUI(Telephony User Interface)」や、音声アプリケーション用のプラットフォーム「VAIL(VoIP Application Interface Layer)」など。
なお、発表が行なわれた米カリフォルニア州サンノゼで開催中の見本市「2003 Voice on the Net(VON) Trade Show & Expo」では、Windows CE .NETベースのIPを使った有線電話のデモンストレーションも行なわれた。