| ||||||||||||||||||||||||||
「DM-20」および「DM-10」は、17日に発表された新型ICレコーダー。大きさは109.5×39.5×15mm。重さは85g（電池含む）。従来の「高音質録音（HQ）」「標準録音（SP）」「長時間録音（LP）」に加え、新たに「ステレオ高音質録音（SHQ）」による録音が可能となっている。 マイクロソフトのオーディオフォーマット「WMA形式」や楽曲向け圧縮フォーマット「MP3形式」をサポート。また、録音時のフォーマットは「標準録音」と「長時間録音」がDSS形式で、「ステレオ高音質録音」「高音質録音」の2モードがWMA形式となる。両モデルとも外観や基本的な性能は同等だが、内蔵メモリが「DM-20」は128MB、「DM-10」が64MBとなっている。 今回行なわれた体験イベントでは、高音質をアピールするブースやパソコンとの親和性をアピールするブースなどが用意されていた。音質に重点を置いたブースでは、映画「シカゴ」のサウンドトラックをWMA形式（128kbps）で収録した端末や、カーレースのサウンドを録音した端末が揃えられており、実際に聞くことができ、専用のMP3プレーヤーに引けを取らない音質という印象だった。 パソコンからUSB経由でファイルの転送が可能なほか、スイッチ1つで楽曲フォルダと録音フォルダを切り替えることも可能となっており、スムーズな操作性を実現している。また同梱されるリモコンは、楽曲再生時の用途だけではなく、新たにマイク機能も備えているため、指向性のある録音ができるようになっている。
パソコンからのデータ転送には、WindowsおよびMac OSそれぞれに対応している専用ソフト「DSS Player」を利用する。外部ストレージとしても利用可能なため、応用範囲が広いこともアピールされていた。
同製品のコンセプトについて、担当者に尋ねたところ「メインユーザーの年齢層は、30代～40代。数年前までは、音質よりも録音時間へのニーズが高かったが、実際には聞き取りづらい場合もあり、音質を追求するニーズが高まってきている」という。 「Voice-Trek」シリーズには、2002年11月に発売された30万画素カメラ搭載モデル「W-1」も用意されているが、今後の製品バリエーションについては「音質を追及し、音楽再生が可能になったDM-10/20や、W-1のようなカメラ付きモデルなど、付加価値を加えた派生モデルを提供していく。たとえばラジオ機能は、いつでも良好に受信できるわけではないので、現時点では積極的には考えていないが、ユーザーのニーズがあれば、前向きに検討していきたい」（担当者）という。 このほか、イベント終盤には声優によるパフォーマンスも披露された。TVアニメのアテレコを新モデルを使って行ない、収録後に再生して、音質の良さを強調していた。
■ ＵＲＬ 製品情報 http://www.olympus.co.jp/LineUp/VTREK/DM20/ ■ 関連記事 ・ オリンパス、「Voice-Trek」シリーズにステレオ録再可能な新モデル ・ オリンパス、30万画素カメラを搭載したICレコーダー （関口 聖） 2003/03/26 15:41 | ||||||||||||||||||||||||||
|
|