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富士通は、今年5月からIMT-2000のサービスを開始するNTTドコモに対し、同サービス向けの無線基地局装置(BTS)の出荷を開始したと発表した。
同社が今回出荷を開始したのは、日立国際電気と共同で開発した無線基地局装置。IMT-2000の一規格であるW-CDMA方式に対応したもので、NTTドコモが今年5月を目途に、東京23区・横浜市・川崎市などで同システムを利用したサービスを開始する予定となっている。
同社ではすでに、W-CDMA方式に対応したマルチメディア交換機(MMS)、無線ネットワーク制御装置(RNC)、マルチメディア信号処理装置(MPE)の各種装置の出荷を開始しており、今回の無線基地局装置の出荷により、すべての構成装置が出揃ったことになる。各装置は、各メーカーとの共同開発となっているが、サプライヤーとして4装置すべての開発にかかわっているのは、同社とNECの2社のみとなっている。
W-CDMA方式について同社では、1995年から基礎実験を開始しており、1997年1月にはNTTドコモの実験装置開発に参加。また、国際電気通信連合や3rd Generation Partnership Projectなどでの仕様作成にも参加しており、海外向けにも英仏などでシステムの開発について取り組んでいる。
なお、昨秋ノキアからW-CDMAインフラシステムの提供を受けることを発表し、今年12月からサービス開始を予定しているJ-フォンでは、他メーカーにシステム製造の受注を行なっており、富士通では当面NTTドコモ向けの開発に注力していく方針。
■ URL
ニュースリリース
http://www.fujitsu.co.jp/jp/news/2001/01/17.html
(松下 麻利)
2001/01/19 13:57
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