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GPSケータイを使った地域住民参加型イベント「時空間ポエマー」

主催者の松川氏(左)と中西氏。共同主催者の本江氏はこの日仙台だった
 電気通信大学大学院情報システム学研究科助手の中西泰人氏、000studio共同主宰者の松川昌平氏、宮城大学事業構想学部デザイン情報学科専任講師の本江正茂氏の3氏のプロデュースによるauのGPSケータイを活用したイベント「時空間ポエマー」が1月25日、30日、31日に都内六本木で開催された。

 「時空間ポエマー」は、地域ごとのユーザーがGPSケータイで撮影した位置情報付き画像をメールに添付して、その地域に対応した地図データに投稿するイベント。会場となった「Roppongi Hills Infomation Center/THINK ZONE」では、壁面や床に六本木地域の地図が10×6に区画されて投影されており、各区画には区画ごとの画像が表示されていた。区画ごとに表示される画像は、同イベントに参加するユーザーがGPSケータイで撮影し、イベント用メールアドレス宛てに投稿したもの。ユーザーから新規画像が投稿され次第更新される。


準備中の会場。地図の表示はこれから
地図が表示された会場

地図中には六本木のドンキホーテも 投稿された画像には、GPSデータのほかにも情報が

 主催者側によると、「表示される画像は、誰かがその場所に興味を持って見たところ。そういう意味では“眼差しデータベース”ともいえる」とし、「人々の眼差しを分析してマーケティングにも利用できる可能性もある」とのこと。またメールアドレスを変更して、ほかの地域でイベントを開催することも可能だという。

 同イベントに参加できるauの端末は、A3012CA/A3015SA/A5301T/A5302CA/A5303Hの5機種。

 主催者の1人である中西氏は、「参加するユーザーなどにもよるが」と前置きをした上で、「今回開催したイベントの仕組みを全国規模で応用すれば、春先の桜前線が徐々に北上してゆく様子を、日本地図上にリアルタイムで表示することも可能」と語った。

 イベント名については、「ポエマーとは、詩人のソウルは持っているが、詩人のようにテキストだけでは気持ちを表現できない普通の人たちのこと。詩人ではないという意味を込めて敢えてポエットとせずポエマーと表わした」(中西氏)のだという。同氏は「写真を撮るという行為は、風景や場所を撮る以外にも、何かに感動した時に撮影する、つまり時間も撮るということ。この時空間を撮る写真を使って、テキストだけでは伝えられない普通の人の気持ちを伝えることができれば」と語った。

 中西氏によると今回の企画のきっかけは、仙台で行われた地元商店街の活性化シンポジウムでのディスカッションから。「こうした地域を活性化できないかという気持ちで、地域の人々が参加できる、“普通の人々のIT”としてのコンテンツを考えた」という。今後も各地で同様のイベントを行なう予定とのこと。


・ 時空間ポエマー
  http://www.spacetimedesigns.org/sparks/zerosta.html


(鷹木 創)
2003/01/31 11:23

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