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NECが第3四半期連結決算発表、N504iS補修費用は20~30億円程度か

松本氏

NEC 松本滋夫取締役専務
 NECは、2002年度第3四半期連結決算を発表した。これに伴い開催された記者発表会では、前日に明らかになったN504iSの不具合についても言及された。

 発表によると2002年度第3四半期の売上高は、前年同期比5.0%減の1兆682億円、営業利益は232億円、当期純利益はマイナス45億円となった。売上高については、昨年10月に発表した計画には未達となったが、原価低減措置などの効果によって営業利益が大幅に回復。当期純利益も赤字となったものの、当初計画を上回る形で推移している。

 同社の松本滋夫取締役専務は、「デフレ環境下においても利益を確保できる経営体質への改革をすすめてきており、その成果が出てきた」と話す。

 携帯電話関連事業を管轄するNECネットワークスは、第3四半期の売上高が前年同期比20%減の3,379億円、営業利益は74億円と前年同期の5億円から大きく改善した。通期の見通しについても、売上高は前年比18%減の1兆6,000億円と落ち込むものの、営業利益は300億円を確保できる計画を示した。

 通信キャリアの設備投資が抑制されていることが大きな要因だが、その一方で、カメラ付きケータイの成長や、NTTドコモの第3世代携帯電話のインフラ拡大に伴うネットワークインフラ案件などが期待できるという。

 松本氏は、昨日発表したNTTドコモ向けのN504iSの不具合発生に関しても言及。同氏は「現在対応に全力をあげている段階であり、新品用に確保していた部材を補修用に回して対応している。出荷が一時的に停止しているが、どれぐらいの影響がでるのかは、いちにもににも、必要な部材をいかに早く揃えることができるかどうかにかかっている。とにかく部材を積み上げる努力を組織をあげて行なっている。2月はそれなりの影響があるだろうが、3月には影響をミニマイズしたい。業績に対する影響は現時点ではわからない。業績修正を要する事態になれば遅滞なくお話ししたい」と語った。

 補修に関わる費用については明言を避けたが、「直感的には一部報道にあるような線になるだろう」(松本氏)として、20~30億円程度になることを臭わせた。

 同社では、携帯電話の出荷計画として、前年同期比25%減となる940万台前後の計画を立てているが、現段階では下方修正は発表していない。

 なお、同社の携帯電話の出荷実績は、第1四半期が180万台(前年同期比53%減)、第2四半期が200万台(同47%減)と大幅な落ち込みを見せていたが、第3四半期は、ドコモ向けのカメラ付きケータイの発売などによって、270万台(同10%減)と前年割れながらも回復基調に転じていた。今回の84万台にのぼる製品の不具合は、同社の年間出荷計画にも大きな影響を与えそうだ。


・ ニュースリリース
  http://www.nec.co.jp/press/ja/0301/3001.html

ドコモの「N504iS」、本体内部で発熱の不具合


(大河原克行)
2003/01/30 21:14

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