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【ドコモ定例記者会見】カーテレマティクス事業が今後重要に
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NTTドコモ 代表取締役 立川敬二社長は12月12日、都内で定例記者会見を行なった。2002年最後の定例会見ということもあって、1年間の事業展開を総括したほか、J-フォンの提供する3Gサービスに対する感想などが述べられた。
自動車は今後重要なマーケットになる
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NTTドコモ 代表取締役 社長 立川敬二氏
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まず立川社長は、契約ユーザーの純増数に対して「前年比で60~70%と確かに鈍化してきている。これからはどのように良いサービスを提供していくかが課題」とこれまで同様の見解を示しながら、今後も同社のシェア維持に対して努力していく姿勢を見せた。また、2002年に同社が行なった事業内容を振り返り、504iシリーズでのiアプリの拡張や通信速度の向上などに触れたほか、カメラ付き端末については「6月に発売して以来の半年で350万台出荷できた」と順調に推移しているとの見解を示した。
また同氏は、5日に発表した日産自動車との共同検討会などを踏まえて「自動車は今後重要なマーケットになるだろう」と語った。
このほか、立川社長は同社の経営戦略について「子会社へ業務移管を進めるなど、順調に実現してきている。またクイックキャストなど(不採算事業の)の見直しも進めている」と述べたほか、業務システムの導入による更なる効率化や設備投資の削減などを着実に実施していく姿勢を見せた。
251iの経験を活かして、FOMA端末にカメラを装備
またサービス開始から1年が経過したFOMAについては「マーケットに受け入れられなかったのは、改良の余地がまだあったから」と改めて不調の原因に言及した一方で、10日に発表された新端末を例に挙げて、「待受時間の長時間化などで第2世代に追いついてきたと認識している」と述べた。質疑応答の際に目標契約数について訊ねられた同氏は「32万台という数字は、新端末を出すことを当然踏まえている。実現していくつもり」と述べた。
また、FOMAの新端末「N2051」「F2051」の2機種がスタンダードタイプに位置付けられながら、カメラを装備したことに対しては「251iの経験を活かしたということ」と述べ、シンプルな動機で行なわれたとした。
J-フォンの海外ローミングを歓迎
12月3日に発表されたJ-フォンの3Gサービス「Vodafone Global Standard」に対してコメントを求められた立川社長は「良いことだと思う。国をまたぐローミングサービスは、第3世代で実現しようとしてきたサービスの1つ」と述べたほか、J-フォンが100万という目標契約数を挙げていることに対しては「(日本では)ドコモが先にやってきた」とパイオニアとして負ける訳には行かないとの意気を言外に示した。
海外投資は消極的ではなく慎重に
このほか、10日に蘭KPN Mobile N.V.からの増資要請を拒否したことについて、立川社長は「企業として経済合理性を追求した結果、現実的に対応しただけ」と述べた。また今後の海外企業への投資についても、同じ理由を示して「消極的ではなく、投資に値する案件があれば、慎重に検討して行なっていく」と述べた。
このほか、欧州を中心にサービス展開が進んでいる海外版iモードについては「コンテンツも大事だが、まずは端末の種類を増やすことが先決」と近い将来に海外メーカーも含めた複数の新端末が投入される見込みを明らかにした。
・ NTTドコモ
http://www.nttdocomo.co.jp/
(関口 聖)
2002/12/12 17:52
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