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セキュリティの充実が市場を伸ばす
同氏は「（順調に市場が成長するためには）決済がポイントになる」と述べて、携帯電話によるショッピングの具体例を挙げながら、商品やサービスを提供する企業および利用するユーザー双方に心理的な不安などの阻害要因があるために、現時点では第3世代携帯電話によるモバイルコマース市場が伸び悩んでいるとした。そして吉村氏は、これらを解決するためには「SIMカードによるセキュリティが重要」と語った。
SIMカードでビジネスチャンスを逃さない 3G端末によるモバイルコマース市場の具体例として、吉村氏はコンサートなどのチケットレスサービスなどのほか、主婦が友人たちと雑誌を見ながら行なうショッピングなどを挙げた。ここで同氏は「物を買う機会はいつでもどこにでもある。（個人情報などが入っているSIMカードがあれば）そのチャンスを逃さない」と利点を強調した。土壌は整っている日本市場 吉村氏は、欧州と日本を比較するデータを示しながら、「欧州ではネットワークの認証のためにスタートしたSIMカードへ、次第にコンテンツなどの付加機能を持たせながら進化してきた」と述べた。さらに「端末の高機能化が進み、生活スタイルもよりスピーディで、物品の配送システムなども整っている日本では、3G端末によるショッピングが普及する要因が揃っている」として、市場のニーズの高まりに期待感を示した。続けて同氏は、クレジットカードなどの決済情報や個人情報をセキュアな状態で持ち運びできるICチップ搭載の「スマートカード」を紹介して、「ICカードの利用によって、様々なネットワーク機器の間で個人情報などを気軽に持ち運べるようにしたい」と今後の展開の1つを説明した。 このほか、同氏は現在インターネットを通じて提供されている様々なショッピングサービスについて「（ネットの特性から生じる）信用の薄さがあるにもかかわらず、商売をしなければならない」と述べ、「利用するユーザーの認証など信用できるネットワークが必要」と訴えた。
どこでも同じサービスを 質疑応答の際に、キャリアを問わず同じ電話番号やメールアドレスが利用できるようになるという“ナンバーポータビリティ”について訊ねたところ、吉村氏は「ジェムプラスとして何か話を進めているということはない」と語った。「しかし」と前置きした同氏は「電話番号をどの端末にでも、という話でなく、サービスをどこでも受けられるようにはしていきたい」として、SIMカードを利用した同様のサービスを検討しているキャリアがあることを明らかにした。・ 日本ジェムプラス http://www.gemplus.com/japan/ ・ KDDI、3G端末を使ったクレジット決済「Kei-Credit」のテストを開始 （関口 聖） 2002/11/27 17:41 | ||||||||||||
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