| ||||||
|
ログイット、日本電子公証機構、セイコーインスツルメンツ（SII）の3社は、電話などの通話内容データに、協定世界時（UTC）と同期したタイムスタンプを付与してデータ保存できる「音声記録公証システム」を開発した。 今回開発された「音声記録公証システム」は、電話で商取引などを行った場合に、会話内容（デジタルボイス）と管理データにSIIのUTCを元にした時刻配信・認証サービス「クロノトラスト」を使ったタイムスタンプを付けることで、通話内容の信憑性と客観的証拠能力を高めるもの。 これまでコールセンターや金融サービス業では、電話による商取引おいて取引内容の通話ログを記録するシステムを採用しており、従来のシステムは時刻をローカル時刻で記録していた。このため、取引成立時刻が両者の電話機に内蔵された時計により差異が生じる。 3社は、こうした差異よって国際取引や急激な株価変動の影響で取引金額が大幅に変わってしまうような場合にトラブルが発生する場合もあったとし、今回の開発されたシステムでは、より証拠能力を高めるため第三者機関の時刻認証サービスを採用する。 利用する企業の顧客が電話をかけてきた場合に、オペレーターとの通話を録音し、録音と同時に「クロノクラスト」にアクセスされ時刻を記録する。タイムスタンプが付与された通話データおよび管理データは、データセンターで保存される。想定される用途として、証券などの金融取引やコールセンターでの商品売買、クレーム処理や弁護士事務所などを見込む。 「音声記録公証システム」は、現在のところ携帯電話には対応していないものの、すぐに対応させることも可能だという。ソフトウェアなども全て完成しているので、すぐにでも販売することができるとしている。企業向けサービス料金は、年間500万円～。ログの記録装置やコールセンターのシステムにより料金は異なり、データ保管の料金が別途必要。2003年に売上3億円を見込む。 ・ ニュースリリース http://speed.sii.co.jp/pub/corp/pr/newsDetail.jsp?news=308 （津田 啓夢） 2002/11/27 12:37 | ||||||
|
|