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ビデオリサーチ、ブラウザフォンの利用と買い物行動の関連を調査

 ビデオリサーチは、携帯電話・PHSの利用実態調査を実施し、その結果を発表した。調査は、2002年7月15日~21日までに、東京35km圏の12~69才の男女1039人を対象に行なわれたもの。

 同調査によると、携帯電話・PHSの所有率は全体の74%(携帯電話:67%、PHS:9%)に達し、年令別に見ると20才以上の成人男女については、年代が若いほど所有率が高く、男女20代ではすでに9割以上の所有率となっている。また、もっとも所有率が低い40~69才においても、男性で7割、女性で5割を越す結果となった。

 所有者のうち、ブラウザフォンの利用率は約半数にのぼり、頻度別にみると1日1回以上ブラウザ機能を利用するユーザーは15%、1週間に1回~6回利用するユーザーは37%となり、合わせると2001年2月に実施した調査より9ポイント上昇している。また1週間の利用割合では、男女ともに37%と性別による利用の差は見られず、年代別では若い層ほど利用されている結果となった。特に男女20才代以下での利用の高さが目立っている。

 メールやブラウザの利用については、朝(7~8時)、昼(12時)、夕方(17~18時)、夜(20時・22時)といった時間に利用割合が高くなっており、これを平日の生活行動と照らし合わせてみると、朝は通勤・通学、昼は昼食・休憩、夕方は帰宅や買い物、夜はくつろぎや就寝といった行動が考えられる。同社では、携帯電話・PHSが常に身に付けているものゆえ、人々の生活行動に連動して利用されているものと推察している。

 このほか同調査では、ブラウザフォンの利用と買い物行動との間の関連性についても調査している。

 この中で、買い物開始行動は、特に朝、昼、夕方に多く行なわれるのが特徴で、これにメール・ブラウザフォンの利用を照らし合わせてみると、朝5時~20時までについては互いのパターンが非常に似ていることがわかるという。また、当該時間に買い物開始行動をした人の中で、直前1時間に実際にメール・ブラウザフォンを利用した人のシェアをみてみると、メール・ブラウザフォンが多く利用される朝と夕方から夜にかけて、買い物開始行動者にしめるメール・ブラウザフォンの利用者が高くなっている。

 同社では、「メール・ブラウザフォンの利用と買い物開始行動との因果関係まで言及することはできない」と前置きしながらも、「購買行動に近いところでメール・ブラウザフォンが使われているということは、言い換えればそこに購買を喚起させるようなメッセージや広告に接触する機会があるということ」としている。


・ ビデオリサーチ
  http://www.videor.co.jp/

ビデオリサーチ調査、次世代ケータイは「歩行者ナビ」に強い関心


(津田 啓夢)
2002/10/28 18:05

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