今回の発表にあたり開催された記者会見では、ソニー モバイルネットワークカンパニープレジデントの木村啓治氏が「今年はカメラ」と述べた上で「ハンドヘルド端末としてユニークな提案ができた」と自信を見せ、「Palm OS 5という、より強力なプラットフォームを搭載した1号機」としたほか、「“ワイヤレスに繋ぐ”という世界に新たなソリューションや製品をどんどん提案していきたい」と意気込みを語った。また米PalmSource社長兼CEOのDavid Nagel氏から「今回のNXシリーズは業界を牽引する商品になる」とのビデオメッセージも寄せられていた。
製品概要の説明を行なったソニー ハンドヘルドコンピュータカンパニー プレジデントの吉田雅信氏は「ウイングスタイルはネットワークに羽ばたく翼」と、そのデザインを形容し、「CPUがさらに強力になったことで、動画再生などエンターテイメント部分でパワーアップした」と先代モデルからの違いをアピールし、「ビジネスで利用するユーザーは当然はずせないが、週末にも使ってもらいたい」と、幅広いユーザー層をターゲットにしていくと述べたほか、「CLIEという名称は“Communication Linkage for Information & Entertainment”という意味だったが、これからは”Create Lifestyle with Innovation and Emotion”という意味も持たせる」と生活をより豊かにできるデジタルデバイスとして展開していきたいと語った。
米PalmSource社長兼CEO David Nagel氏
これからは”Create Lifestyle with Innovation and Emotion”
Palm OS 5を搭載したことで、CPUは、これまでのCLIEに採用されていたDragonBallからIntel製「PXA250 200MHz」に変更されている。メモリは16MB(ユーザー領域は11MB)のDRAMおよび16MBのROMを内蔵。6万5536色まで表示できる320×480ドットの低温ポリシリコンTFTカラーディスプレイを搭載しているほか、「NX70V」は、ヒンジ部分に有効画素数31万画素のCMOSカメラを内蔵しており、VGA(640×480)サイズまでの画像を撮影できる。また、MPEG-4での動画撮影も可能となっている。
このほか、CLIE用にカスタマイズされた「NetFront v3.0 for CLIE」や新たに設計されたランチャーソフト「CLIE Launcher」、日本語変換ソフト「ATOK for CLIE」や静止画撮影ソフト「CLIE Camera」など、豊富なソフトウェアも用意されている。パッケージにはUSBクレードルやヘッドホンなどが同梱される。