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ビザ・インターナショナルは、接触型ICカードの国際標準であるEMV(Europay、MasterCard、Visaの3社が1996年に定めた)仕様と親和性の高い非接触IC決済仕様を開発した。携帯電話への応用も可能で、従来の磁気カード方式とも共用ができるようになっている。
ICを用いた非接触の近接通信規格ISO 14443は現在、ヨーロッパで利用されているTypeA、住民基本台帳カードに利用されているTypeB、JRのSuicaなどで利用されているTypeCと完全な統一が取れていないが、ビザが開発した決済仕様はいずれのTypeでも利用できる。
すでに韓国で携帯電話の赤外線通信機能を用いた非接触型決済の実証実験が、SKテレコムと提携して始まっており、日本での実験も計画されている。同社によれば、ICを用いた非接触決済と赤外線決済の仕様は異なるものだが、今後携帯電話の非接触型通信機能を用いたMコマースに、今回発表された非接触型IC決済仕様も利用できるという。
非接触型IC決済は、交通機関や駐車場、自動販売機などの小額決済を対象としており、日常的に使用する携帯電話を媒介にすることで、これまでカード決済が難しかった支払いの場面にも普及が見込まれる。
・ ニュースリリース(英文)
http://corporate.visa.com/mc/press/press112.html
・ ビザ・インターナショナル
http://www.visa.co.jp/
(鷹木 創)
2002/09/25 18:35
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