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CIAJ、3G携帯電話は国際ローミングとテレビ電話に高い関心

 情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)は、「携帯電話とPHSの利用実態調査」および「移動体通信に関する販売店調査」を実施し、報告書として取りまとめ、その結果を発表した。利用実態調査は、関東・関西在住の携帯電話利用者607人およびPHS利用者303人を対象に、アンケート質問票の郵送留置により今年4月~5月にかけて実施。販売店調査は、関東・関西の家電量販店など50店舗を対象に、訪問聞き取り形式で今年4月に実施された。

 これらの調査は、国内移動通信市場の変化把握を目的に、CIAJが毎年実施している継続的なもの。調査によると、携帯・PHSでのインターネット・メール利用率は携帯電話ユーザーが66%強、PHSユーザーが70%と前年に比べ若干増加し、カメラ付き携帯電話を利用する人は21.6%と2割程度に留まる。1日当たりの平均的な撮影枚数は「1~2枚未満」が38.3%。そのうちメールで送る枚数は「1~2枚未満」が49.6%となった。被写体対象で多いのは「周囲の景観」が53.0%、「自分の顔や姿」が46.2%、「友達の顔や姿子供等その他」が31.6%となっている。

 携帯・PHSの買替意向を持つ人は31.8%で、前年に比べ若干減少しているが、Java機能を搭載する携帯電話の今後の利用意向は60.8%と、前年の57.5%から僅かながら増加している。ユーザーが携帯電話の買替時に重視する点としては、「気に入ったデザイン・色」「小型・軽量」などで、一方PHSの買替時には、「データ通信の速度が速い」「気に入ったデザイン・色」などが上位に挙がっている。これを販売店側から見ると、携帯電話では「デザイン・色」「カメラ付き」、PHSでは「データ通信速度が速い」「デザイン・色」などが上位に挙がり、携帯・PHSとも購入に影響を与える要素として「通信事業者の指名買い」が前年度よりも増加しているという。

 このほか、データ通信についての利用意向は、携帯・PHSともに70%を超え、前年度とほぼ同様の利用意向があったが、3G携帯電話の約1年以内の購入意向に関しては、携帯電話ユーザーが16%強、PHSユーザーが8%強で、前年に比べ若干減少している。しかし、3G携帯電話については約4割の人がその内容を認知しており、「海外でもそのまま利用できる」(43.6%)、「携帯テレビ電話」(42.7%)、「高速データ通信」(31.3%)などの機能に高い関心が寄せられている。


・ ニュースリリース
  http://www.ciaj.or.jp/ciaj/pressrelease/0821houkokusyo.htm
・ 情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)
  http://www.ciaj.or.jp/


(松下 麻利)
2002/08/23 13:49

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