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音声通話不要の聴覚障害者向けロードサービス

 ロードサービスの「カーレスキュー70」を提供している翼システムは、NPO法人「CS障害者放送統一機構」のアイドラネット会員を対象に、年中無休24時間対応で聴覚障害者向け「アイドラネットロードサービス」を開始した。利用料は年額5000円で、同サービスを利用するには、日本聾唖連盟(年会費2000円)か全日本難聴者失聴連合(年会費2400円)への加入が必要。

 同サービスは、iモード、J-スカイ、EZweb向けに車を運転中に発生したトラブルに対して、コールセンターとの音声によるやりとりをすることなく、携帯電話の操作のみで自動車修理のロードサービスを要請できるというもの。これまで、聴覚障害者が運転中のトラブルにみまわれてもコールセンターへの電話連絡は健常者の協力が必要だった。同サービスでは、音声によるやりとりを廃し、聴覚障害者が健常者と同様にロードサービスを利用できるようになる。

 利用手順は、GPS端末を含む位置情報サービスを利用できる端末の場合、CS障害者放送統一機構のログインページにログイン後、トラブルの症状や車種データなどを入力し、位置情報を送信。その後オペレーターとのテキストチャットで出動要請をする。位置情報サービス未対応の端末の場合は、トラブルの症状や車種データなどを入力し、都道府県、市区町村を入力後、オペレーターとのチャットで詳細な位置を伝える。その際、出動時間や料金などもチャットの中で知ることができる。

 同社では、自動車整備工場、板金工場を中心に全国6800カ所に出動拠点を配備し、現場処置、レッカー牽引を行なうロードサービス「カーレスキュー70」で培われたノウハウを活かし、さらにチャット機能を利用することで出動者側も利用者から充分な情報を入手し、聴覚障害者に対してより一層安心できるカーライフを提供できるとしている。


・ 特定非営利活動法人 CS障害者放送統一機構
  http://www.medekiku.jp/
・ 翼システム
  http://www.tsubasa.co.jp/

eznavigationを使って修理を呼べる「カーレスキュー70」


(津田 啓夢)
2002/08/22 19:08

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