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バンダイは新型の携帯ゲーム機「ワンダースワンカラー」を発表した。現行のワンダースワンの完全上位互換機能を持つカラー液晶搭載のゲーム機で、今年12月上旬に6800円で発売される。
ワンダースワンカラーの液晶は4096色中最大241色の同時発色が可能で、大きさは2.8型と0.3インチ拡大されたが、解像度(244×144ドット)は現行のモノクロ版ワンダースワンと同じ。そのほか、本体のメインメモリが128kbitから512kbitに増強されるなどメモリ回りの強化が図られているが、CPUや本体デザインなどに変更はなく、ゲームソフト・周辺機器は現行のモノクロ版ワンダースワンのものも利用することができる。
ワンダースワンカラーのサイズは74.3×128×24.3mmで重さは95g(電池除く)。単3アルカリ電池1本で最大20時間動作する。本体のカラーはクリスタルブルー、クリスタルブラック、クリスタルオレンジ、パールブルー、パールピンクの5色が用意される。
カラー対応ソフトとしては「GUNPEY EX」(バンダイ)、「ファイナルファンタジー」(スクウェア)など4タイトルが本体と同時に発売され、年内に10タイトルが揃う予定。年内に発売される10タイトルのうち、カラー専用ソフトは4タイトルで、ほかの6タイトルはモノクロ・カラー両対応となる。バンダイでは「将来的にはカラーに置き換わる」としつつも、現行のモノクロ版ワンダースワンを継続して販売するとしている。
また、2001年夏には、現行のモノクロ版ワンダースワンとワンダースワンカラーに両対応した、汎用のメモリカードインターフェイスとUSBインターフェイスを搭載するカートリッジが登場する予定。発表会会場にはスマートメディア、メモリースティック、SDメモリカードのスロットを持つ3種類のモデルが参考出品されたが、実際にどのメモリカード規格が採用されるかはまだ決定していないという。
バンダイではこのカートリッジを使うことで、ゲームソフトをメモリカードに入れて供給できるほか、キオスク端末でメモリカード内のゲームデータを書き加えたり、CD-ROMやインターネット経由で配布されるゲームの追加データをプレイステーション2やPCからUSB経由でワンダースワン転送できるとしている。さらに、USB経由でワンダースワンを次世代携帯電話に接続することや、プレイステーション2のコントローラーとしてワンダースワンを利用することも可能だという。
右がバンダイの高須社長で左がスクウェアの鈴木社長。ゲームソフトの巨人=スクウェアが新しい携帯ゲーム機に参入するとあって、鈴木社長には多くの注目が集まっていた。スクウェアの鈴木社長は、ワンダースワンカラーをスクウェアのオンラインエンターテイメントサービス「Play Online」に連動させ、ネットワーク端末としても活用したいとし、ネットワーク専用ゲームの可能性を示唆した。
本体と同時発売のファイナルファンタジーはリメイク版。オリジナルのファミコン版の10倍の容量となり、画像などが大幅に強化されている。ストーリーなどは基本的にオリジナルと同じ。来年1月中旬には「機動戦士ガンダム(仮)」も発売される。こちらは初代ガンダムのストーリーをゲーム化したもので、三部作形式となる。ワンダーゲートで携帯電話に接続し、モビルスーツなどをダウンロードすることもできる。
会場に展示されていたメモリカードスロット兼USBインターフェイスカートリッジ。汎用のメモリカードを使うことで、従来のように数MBの専用ROMを使うよりも部品調達や製造の面で有利になる。ゲームには数MBあれば十分なので、価格的にも大差はないとしている。会場ではプレイステーション2やノートPCと接続しておいてあったが、実際に動作はしていなかった。
■ URL
WonderSwan Web
http://www.swan.channel.or.jp/swan/w_new/index.html
バンダイのホームページ
http://www.bandai.co.jp/
(白根 雅彦)
2000/08/30 20:59
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